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2日目の夕食の場所 [2018-19年 ペナン島]

現在、年末年始のペナン島の話を連載中。

2日目の夕食は、3年前に見つけたけど食べに行ったことのなかったところへ行ってみた。時間は18時半頃で、まだ人がほとんどいないが店は開き始めていたところ。
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あ!猿!!
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降りてきても全く動じない店の人。
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ビニールの袋奪われても全く動じない店の人・・・
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と言うのは、このホーカーに集う店の人達はこの野生の猿たちにこの時間帯に餌をやるのを日課としていたから。最初に見たときにはそのことを知らなくてびっくりしたけど、それから毎日この情景を目撃した。奪われたビニール袋の中にはヤシの種のようなものが入っていて、それをいつも餌にやっているのだ。猿たちはそれ以外のものを奪おうとはせず、こんなふうに手渡しでもらったりするほど慣れていた。そしてひとしきり食事が済むと、みんなで林へ戻っていった・・・
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たぶんこんなことも、そのうちには衛生上問題になって施設ごと新しく建て替えられて目にできなくなっていくのだろう。ここの店の人達にとっては、こうやって猿の好物をやることで猿に残飯をあさられたりせずに済んでいるのではないかと思う。野生の動物と人間との面白い共存。めぎは、こういうのを多分ぎりぎり目にすることができてよかったなあと思うのだ。あと10年20年経てば、きっとここはなくなってしまうと思うから。今の子供達は小奇麗なショッピングセンターとスタバしか知らない世代になっていくのだろう。

さて、そろそろ夕食を。ここに来たのは実は、このホーカー内のこのお店を例の足マッサージの中国系夫婦のご主人がやっているから。ご主人は昼間は浜辺で足のマッサージをし、夜はここで料理しているのだ。いったい一日に何時間働いているのだろう・・・凄いなあ。
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このホーカーではどのテーブルに座ってもホーカー中のお店で注文することができ、ビールも注文できた。残念ながらタイガービールではなく何故かデンマークのビールだったけど。それも、何故かシンガポールのタイガービールよりこのデンマークのビールの方が若干安かった。
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マッサージのご主人の作ってくれた麺料理。美味しかった~♡うちのドイツ人のために辛さを抑えて作ってくれた。
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別の屋台の水餃子も美味しかった。
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ここで美味しいものにめぐりあい、他のお店にも興味が湧いてあれこれ試し、ペナン島での全9泊のうち7回ここで夕食にした。毎回猿さんアトラクション付きで、最後にはあちこちの屋台の人たちと仲良くなってお別れに記念撮影したりして。いつか再び行くことがあったら、ここがまだあるといいなあ・・・そして、ここの屋台の料理人のおじさんたちが幸せで元気だといいなあ・・・
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めぎたちは年末年始という一年の最繁忙期に訪ねているわけで、雨季とか閑散期に彼らがどの程度働いているのか、定休日があったりするのか、休暇をとったりするのか、全く不明。彼らも仕事でストレスを抱えたりするのかな。ここの人たちは、客がいないときはのんびりと座っておしゃべりしたりスマホを見たりしてて、客が来るとすっと屋台に立ち、ちゃっちゃと料理してサクッと出してまた座ってタバコ吸ったりしてて、最も客の多い20~21時頃に集中して働きあとは猿と戯れていたりするわけで、最繁忙期にもかかわらずストレスとは無縁に見えた。同時に働くことが当然と言うか、人生と働くことがイコールのような空気も感じた。何より働く様子が幸せそうなのだ。そしてその仕事の結果である料理は最高の味。なんて充実した仕事ぶり。それがとても印象に残った。
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