SSブログ

諸聖人の日のオーストリア側の墓地 [ウィーンとブルゲンラント 2017年秋]

現在、2017年秋のオーストリア・ブルゲンラント州の話を連載中。

散歩を終えて戻ってきたら朝食の時間。手作りの美味しい朝食は残念ながら写していないが、この可愛らしいキーホルダーを写させてもらった。ぼんやり写っているのは宿のブドウ農園のぶどうで作ったワイン。非常に安く売っていたので、ものの試しに買ってみた。
b1.jpg


これがとても美味しかったので、後で電話して箱で買ってドイツまで送ってもらった。先日の従妹との夕食時に飲んだのはそのワイン。このZweigeltという品種の葡萄のワインがとても美味しいのだ。この辺りのワインはドイツでは全く知られていないけど、先日の記事のレストランで飲んだワインといい、この宿のワインといい、まったくもって侮れない。
b10.jpg


さて、宿の女主人は朝食中もほとんど我々にピッタリと張り付いてあれやこれや以前そこに泊まったことのある日本人のことやら(めぎの前に一組だけ日本人数人組が泊まったことがあるそうだ。アパレル関係の人で、ハンガリーでいっぱい買い物して大満足だったらしい)ブドウのことやらワインのことやら甥子さんのことやら庭のイチジクのことやらなにやらかにやら話し続けていたのだが、その中で、とても印象に残ったこと。うちのドイツ人が、この前日に通りがかりに見たハンガリーの墓地がとても美しかったことを口にすると、「あんなの全然大したことない!うちのほうがずっとずっと豪華で素晴らしいの。ぜひ見ていって」とかなり強い口調で言ったのだ。おおお~この辺りだってほんのちょっと前までハンガリーの一部だったのに、その女主人も見たところルーツはゲルマン系と言うよりマジャール人というか、遠くモンゴルからの血を引いているかもという感じなのに・・・この辺りのオーストリア人とハンガリー人との関係性を垣間見た気分。

というわけで、チェックアウトしためぎたちは宿からすぐの墓地へやってきた。諸聖人の日というカトリック系の祝日だったこの日、墓地には黒い幟?が立っていた。
b2.jpg


お墓は・・・ここも菊で飾られていた。
b4.jpg


ハンガリーと比べるとここのほうがちょっとスタイリッシュというか、スッキリ整っているように感じられた。
b3.jpg


でも、正直なことを言えば、豪華さという尺度ではハンガリーのほうがずっと豪華だったわねえ。
b5.jpg


で、宿のお墓はずっとずっとシンプルだった。このシンプルさがハイセンスだということなのかも。
b6.jpg


いずれにしても美しく整えてあって、諸聖人の日がここの人たちにとっていかに大切かがよくわかった。
b7.jpg


人々の多くは黒い服でお参りに来ていた。
b8.jpg


諸聖人の日はデュッセルドルフでも祝日だけど、うちのドイツ人はカトリックではないし、お墓もデュッセルにはないので、その日にどんなことをするのかは未経験だった。偶然とは言え、こういう特別な日の様子を見ることができて興味深かった。
b9.jpg


撮影: D600 + 58mm(F1.4)
nice!(29)  コメント(7)