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諸聖人の日 [文化の違い]

11月1日はドイツでは諸聖人の日という祝日。ヨーロッパは今日から11月のお墓参りシーズンに入る。
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↑これと↓これはプファルツ地方に行ったときにちらりと入ったフランスのアルザスのWissembourgの花屋さんにあったもの。お墓参りのお供えである。フランスは結構可愛らしいのを供えるんだなあと思った。
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というのは、他の国がぜんぜん違うから。これは去年の10月31日の撮影。諸聖人の日の前日、オーストリアとの国境地帯のハンガリー側で。
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諸聖人の日に備えて綺麗に準備中だった。ピンクがないわけじゃないけど、主体は白と黄色だったなあ。
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リースや蝋燭が所狭しといっぱい飾られているのが印象に残った。
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その夜オーストリア側のハンガリーとの国境の小さな町で泊まったのだが、ハンガリーで見てきたお墓の話をすると、あんなのたいしたことない、私達のお墓を見ていって、と言われ、11月1日にオーストリアのを見に行った。
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オーストリア側はスッキリ&シックな感じがした。それにしても、ほんの10kmくらいしか離れていない場所なんだけど、結構国境って分厚い壁と言うか、人々の断絶は深いんだなあと思った出来事だった。
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で、ドイツではどんな風かと言うと・・・先日のハンブルクで撮ってきた。
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花より木の実が主体。赤い色も目立つ。
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ピンクの花も飾ってあったりするけれど、あくまで主体は木の実。
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まあここは火葬した人の小さめのお墓の区画なので、棺桶を埋めるタイプの大きなお墓(そちらは木や花を植えてある)とは全く違うし、ここはプロテスタントか無宗教のお墓なので、ドイツでもカトリックのお墓はまた違うのだろうけれど。
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墓石の上にも地面にも平等につもる落ち葉が花よりも美しく感じた。
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ちなみに諸聖人の日はカトリックの祝日なので、カトリック教徒の多いデュッセルドルフは祝日だけど、プロテスタントの多いハンブルクは祝日ではない。彼らは代わりに10月31日がルターの宗教改革の日でお休み。どっちにしても、秋休みの終わったあとに一日休みがあるのって、ちょっと嬉しい。

撮影: Coolpix A, D600 + 58mm(F1.4)
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