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帰宅の日 [2024年5月 ザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭]

2024年5月のザルツブルクの話はこれが最終回。

帰宅前、芍薬はここまで咲いた。持って帰りたかったけど、カバンにお花を入れる余裕はなく、諦めた。
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めぎの宿から空港に向かうバス停までは歩いて2分ほど。昨日まで楽しく通った祝祭劇場の方を見ながらバスを待つ。バスはこの反対側からやってきて、ここで右に曲がって岩山の向こうへのトンネルに進む。
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めぎの後ろにはかつての馬洗場がある。確かここもサウンドオブミュージックに出てきていたんじゃなかったかな。
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その上には岩山がそびえる。そう言えばこの岩山の上に恩師夫妻をご案内しなかったな…昼も夜もコンサートでその暇がなかったのだが、上からザルツブルクを見渡すとどれほど教会が多いかが分かり、川と山の間に囲まれたザルツブルクの旧市街の造りも分かり、この町をもっとよく理解できるのだが。そう思ってメッセージを送ったが、この日は天候が悪くなり、先生方は上へは登らず、一日乗車券を買って市バスに乗って街の郊外へ行ってみて戻ってくるなど、普段の町の住民の様子を見て楽しんだとのこと。それもいいわね。ああでもそれならそれで、あの尖った山のウンタースベルクの方へ乗ることをお勧めしたかったなぁ、近くの塩鉱の方へという手もあったのになぁ…と、できなかったことは本当にたくさん。
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そうそう、ちょっと話が逸れるけど、先生と食べ物などの買い物の清算をしたとき、いただいた100ユーロ札が古いバージョンだった。つまり、日本で換金したというユーロは数年前のバージョン。今のお札は手前の物。代わったのはいつだったっけ…もう結構前なんだけどな。日本にはコロナ前に仕入れた古いバージョンのユーロがまだたくさん残っているのかもね。日本もお札が変わって、めぎが今持っている去年の残りは古いお札になってしまうなぁ。諭吉さんを記念にとっておきたい気もするけど、一万円だしなぁ…それと比べると、ユーロ札は人じゃないので昔のを取っておこうという気分には特にならないな。
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コメントで質問のあっためぎと先生との年齢差についてだが、小学校4年の時に先生の30歳の誕生日祝いをした記憶があるので、年の差は20歳ぐらい。両親より若く、うちのドイツ人より年上。子どもの時の歳の差20年って永遠に近いぐらい圧倒的だが、大人になると感覚的にその差はグーンと縮まる。でも、さらに歳を取ってくると、再びその差が大きくなってくるなあと最近感じている。

人間というのはその時その時置かれた状況に応じて必死に生きていて、世の中と折り合いをつけつつ自分の意志で自分の道を自分にとってまたは世の中にとって良かれと思って切り開いて決定していくが、その末にあるのが70代80代で、人間性ってそこで集大成されてそこでやっと華開くように感じるのだ。華開くのは職業の集大成として50代ぐらいだと考えがちだけど、人間としてはもっと後なのだ。いや、花が開くか開かないかがそれまでで決まるというべきか。職業など、定年を迎えれば終わってしまうが、人間性はその後も試される。今回の旅で恩師の人となりに改めて深く触れ、自分もたくさんの蓄積に加えてこう柔軟でエネルギッシュで好奇心旺盛でありたいなと思った。このチャレンジと内省、挑戦と実のある蓄積のバランスが大事なのだ。自分の20年後って、どうなっているかな。

ザルツブルク空港へのバスは乗ること20分ぐらいで到着。小さな空港なのでチェックインもあっという間だし手荷物検査もあっという間。帰りは遅れもなさそうだ。
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そして、いつもの如く歩いて飛行機へ。飛行機の翼の向こうにザルツブルクの岩山の上にあるホーエンザルツブルク城が見えている。あの向こうにザルツブルクの旧市街がある。またね。
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そう、めぎはまたそのうちザルツブルクに行く。そう計画しているし、また何度でも行ける。何のことだったか忘れたが、私はまた夏に来るのでそのときできるから今はお二人でぜひどうぞ…という何気ないめぎの言葉に、奥様がちょっと息をのんでいらした一コマがあった。日本から苦労してやっと来られたという状況と、こちらに住んでいるので例えば週末一泊でもサクッと行けるめぎの状況とは本当に全く違う。ザルツブルクはもはや、もちろんまだまだほんの一部しか知らないとはいえ、めぎにとって第3の故郷だ。その代わり、めぎには温泉もないし、美味しいお刺身も無いのだけど。恩師夫妻には、またいつかぜひ都合をつけて、今度は夏の音楽祭の方へいらしていただきたいな。今回は本当に楽しかった。はるばるいらして一緒にたくさんの時間を過ごしてくださったことに、心から感謝。
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向日葵

素敵な恩師と素敵な交流。。
いくら思っても願っても、なかなか叶えられない事ですね。。

by 向日葵 (2024-07-05 03:14) 

mm

恩師ご夫妻はわたくしよりお若いか同じくらいかな^^
海外旅行ってかなりエネルギーがいりますものねぇ。わたくしは
行きたいところが一つ二つあるけれど、何だかもう無理かなぁ~
と思っています。
by mm (2024-07-05 06:15) 

Baldhead1010

まだ、渋沢さん、津田さん、北里さんにはお目にかかっていません^^
by Baldhead1010 (2024-07-05 06:46) 

YAP

恩師の先生ご夫婦は限られた滞在期間だったので、あっちもこっちもとはなかなかいかない中でもめぎさんのおかげで楽しまれたのではないでしょうか。
ユーロ紙幣はデザイン変わっていたのですか。
昨年ドイツに行ったときには既にそうだったんでしょうが、全く気付きませんでした。
by YAP (2024-07-05 08:16) 

Inatimy

また何度でも行けるザルツブルクだけれど、
街を去る時はやっぱりちょっと寂しくなりますよね。
リアルな暮らしに戻っていかないといけないし・・・。
100ユーロ札は実際に見たことも触ったこともないです。こっちでは使えなくって。
店でも断られるみたいだから、50ユーロ札までかな。
by Inatimy (2024-07-05 18:13) 

おと

日本からヨーロッパって、やはり遠いですよね。距離も時差も。
恩師ご夫妻、介護もあって大変な中、オーストリア旅行が実現して、本当に良かったですね。またきっと、いらっしゃるんじゃないでしょうか♪
100ユーロ札、私も見たことがありません。
20ユーロ札は、旅行用に家にあります^^
by おと (2024-07-05 19:12) 

JUNKO

めぎさんのご配慮で恩師ご夫妻も最大限の楽しみをすることが出来たと思います、めぎさんにしたらもっともっとと思うことが沢山あったでしょうね。でもお二人とも大満足でお帰りになったと思います。忘れられない思い出がたくさんできましたね。
by JUNKO (2024-07-05 21:06) 

(。・_・。)2k

20歳差ですか
俺 担任と10歳差なんですが
10歳だと友達感覚なんですよねぇ
by (。・_・。)2k (2024-07-05 23:18) 

テリー

小学校の時の恩師ですか。
小学校の時の先生は、4年生、5年生、6年生の時の先生の顔は、少し、覚えています。
卒業以来、全く会う機会がありませんが、ーー。
by テリー (2024-07-06 11:49)