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1月末までオンライン授業 [新型コロナウィルスのこと 2021年]

1月6日はめぎにとってちょっと大事な日だった。それは、三賢者の日だからではなく…
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めぎの仕事が1月中どうなるかが決まる日だったから。
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去年の12月中旬に厳しいロックダウンが始まった段階で、1月5日にメルケルさんと州知事が会議をして1月の方針を決め、学校についての詳細は6日に州の教育相が決定を下す、と決まっていた。1月5日の結果としては、クリスマスと年末年始にはコロナ検査の数が少なかったのでこの間の少ない新規感染者数(一日新規が3万人を超えていたのが1万人になったりしていた…ちなみに1月6日は2万人ほど)や再生産数の数値(1月6日は7日平均で0.81)をそのまま解釈するわけにはいかないとか、イギリスで発見された変異ウィルスの実態がまだつかめていないので慎重にならざるを得ないとか、ドイツは今現在そこそこ落ち着いているとは言え7日間指数(7日間の10万人当たりの感染者数)は未だドイツ平均で127.3もあって目標の50未満には程遠いとか、そういうのが考慮されて1月31日までロックダウン延長、スーパーや薬局以外の店は引き続き閉店とか、7日間指数の200以上の地域は住まいから15㎞までしか出かけられないとか、会っていい人数は生計を共にしている家族以外は一人までとか、社員食堂も閉鎖とか、そういうことが決まった。
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しかし悩ましかったのは、1月5日の時点では学校は出来得る限り休校、あとは州が実態に応じて決定、ということになっていたことだ。めぎの住むノルトライン・ヴェストファーレン州の教育相は、できうる限り対面授業を開始させるという方針だったので、またハイブリッド授業(オンライン授業と対面授業のコンビ)か交替授業(クラスを半分にして日替わりで授業し、自宅待機のクラスの半分には課題を与える)かのどちらかになるんだろうな、と思っていた。それは教師としてはダブルに準備する必要があってかなり辛い。でも、対面授業を何より優先とするという教育省の姿勢は1月に入っても崩れていなかったし、ひょっとしたら普通に全部対面でってことになるのかも、と思っていた。
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なにしろデュッセルドルフは7日間指数は84.7と非常に低く(50をそんなに上回っていてもこれを低く感じる…慣れって恐ろしい…ちなみに各国どのぐらいかはこちらをどうぞ。オランダ、大変!スウェーデン、あららら!イギリス、チェコなど、ひぇぇぇぇ~~~!!)、州の決めた方針から行くとマスクして換気しつつ普通に対面授業ができるはずだったのだ…
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それがコロッと180度異なって、1月31日まですべての授業をオンラインで、と決まった。卒業年次のクラスさえも例外なく、と。
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めぎはネットで教育相の記者会見をライブで見ていたのだが、PCに向かってへぇ~!?と声をあげてしまったわ…あの対面授業命だった教育相が…それはその教育相が教育熱心だからではなく支持者の多くが仕事を続けるために子供たちに学校に行ってほしいと望んでいたからなのだが、その期待を裏切ったため、親が仕事を休めるように子どもの病気等による有給休暇を特別に一人当たり10日(一人で子育てしている親、つまり母子家庭や父子家庭には20日)増やすとか言ってたなあ、そうすれば1月分は間に合うだろうって…それほどまでして、ものすごく残念がりつつも対面授業なしという決定を下したなんて。でも、どんなことがあっても卒業年次のクラスだけは対面授業を続けるはずだったのに、それすら諦めるなんて。
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つまりそれだけ実は状況が厳しいってことなんだろうな。それだけどうしても人と人とが会う機会を劇的に減らさなければならないということなのだろう。なにしろ死者の数も7日間平均で630人で、1月6日はまた千人を超えたし、毎日毎日600人とか千人とかがコロナで亡くなっていくというのは、やはりすごい状況よね…2020年の全死者数の推移も2016年から2019年までの平均と比べて年の後半になるにつれて多くなっている。赤いところが今までより多い部分。見えにくいが、2020年の1週目から48週目までの推移。この表はこちらから。
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そんなわけで、1月は自宅からオンライン授業の日々が始まることになった。明日から月曜日まではその準備だわ…教育相は遅くとも水曜日からオンライン授業を始めるようにとのことだったけど、うちの学校はどう決定するかな…オンラインでの職員会議は7日のお昼過ぎの予定。
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まあ、でもね、夏休み以降の学校運営なんて、例えばお弁当だって教室で食べることは禁止で、外に出て1.5メートル離れて食べろってことになってて、みんな校庭で立ったまま食べてて、水を飲むのだっていちいち教室を出て人と離れて飲まなければならないことになってて、授業中も20分ごとに5分間窓を戸を全開にして換気して、休み時間もずっと全開で換気して、11月以降にはコート着てストール巻いて授業してて、雨が降っても雪が降っても風が吹き込んでもそういうことで、その異常さをめぎは考えないようにしてたけど、そんな状況で冬に学校で対面授業なんて、無茶だったのよね。やっと普通に生活しながら授業ができるわ。

今日の写真は昨日の古い80-200mmF2.8直進ズームで。得意なことと不得意なことがあるみたいね、このレンズ。
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コメント 8

Baldhead1010

1000人の「死」。
単なる数字に見えますが、その後ろには幾多の悲しみが。
by Baldhead1010 (2021-01-07 04:14) 

mm

世界でとどまるところを知らないような状況が続きますね。日本もしかり。
↑恐ろしい死者数ですね。そのうち葬儀屋さんや火葬場が医療崩壊みたいに足りなくなるかも・・・
by mm (2021-01-07 06:04) 

KittyKai

オンライン授業、準備も大変ですが感染者数が増えていたら仕方ないですね。
うちの子たちは昨日からクラスの半分が登校(9ヶ月ぶり!)で、半分がオンラインということで先生が両方のグループの生徒たちを相手にマスクしながらパソコンに向かって指導していて、もう見るからに大変そうでした。
メギ先生、頑張ってくださいね!
by KittyKai (2021-01-07 07:14) 

YAP

日本では交通事故や持病によって亡くなった人でも、死後に新型コロナに感染していたことがわかると、新型コロナの死亡者にカウントされているのですが、ドイツでは純粋に新型コロナの死亡者でカウントされているのか日本式の数え方かどちらでしょうか?
人が亡くなることはとても悲しいことなのですが、日本では新型コロナだけが特別視されていて、他の病気で亡くなる人が軽視されているように思えて、それがとても残念です。
by YAP (2021-01-07 07:55) 

stellaria

状況が変わるたびに振り回されて大変でしたね。オンラインもやりにくい点はあるでしょうけど、換気などに気を遣わずに教えることに集中できそうですね。
『武漢日記』読みましたが、外出禁止などの厳しい制限をしていても、はっきりと事態が好転したのがわかったのは封鎖後40日前後経った頃のようです。ドイツも日本もこれから長期間かかりそうですが、なんとか耐えて収束を迎えたいですね。
by stellaria (2021-01-07 08:24) 

engrid

もう世界中で、状況に応じて対応?や対策に追われて、こちらもですね、人によっていろいろ事情もあるし、温度差があるように思います、収束に向かっての気持ちは同じでも
by engrid (2021-01-07 09:37) 

(。・_・。)2k

ダウン着ながら教室で授業なんて辛いですもんね
なんでも早めに決めてくれれば従うのにって日本でも思います

by (。・_・。)2k (2021-01-07 14:35) 

Inatimy

この寒さで窓頻繁に開けて換気しつつの授業は、集中できないですよね。
風邪もひきそうだし。
こちらは12月中旬に、1月19日までハードなロックダウンとなった時点で、
1月17日まではオンライン授業と決まってたので混乱なさそうでしたが、
世間では1月いっぱいまでは措置が緩和されることなくこのまま続く見通しのようです。
by Inatimy (2021-01-07 21:55)