夏休み最初の10日間 [小さな出来事]
めぎは現在夏休み中。6週間の休みのうちの最初の10日間が早くも過ぎ去った。
10日と言っても、それはこれを書いているのが7月7日の火曜日で、6日までに10日間が過ぎたということでそう書いているのであって、これがアップされる頃は13日目。
ここまで雨が多く、それも降ったりやんだりのサイクルが短く激しく、雲行きを見ながら2～3日に一度急いで買い物に出た。次の雨までに帰らなくちゃ。
この10日間、食料品の買い物の他、ある平日の朝1時間半だけ貴族の私有地の庭園に出かけ、日曜日の朝1時間だけ散歩に出かけた以外はずっとうちにいた。バルコーニエン（バルコニーを外国に見立ててそこで休暇を過ごすこと）を満喫しようと楽しみに、暑さを若干防ぐ布の屋根をつけてもらっていたのだが、雨ばかりで、そして寒くてほとんど使えず。何しろ今、フリース着てるのよ…
その布の屋根は雹から植物を守ってくれた。
時折激しい雨が布を通して降り注ぐ。
毎日こんなのばっかり撮っている。
若干雨脚が弱まってきて…
空に青空が見えたりするのが面白い。
それでもまだまだ降っていて。
でもちょっと床に影が見えたりもして。
もっと気合を入れて水滴とか撮ればいいのだろうけど、なんかそんな気分にもならず。
ドイツはここのところ一日の感染者数が平均300人台（200～600人で推移）、10万人当たりの感染者数は約3人、再生産数は0.57～0.97辺り。日本と比べるとずっと多いが、一日に6千人という時期もあったのですっかり落ち着いた感があるし、たまにクラスターがあってロックダウンする局所があるものの一般的には大丈夫という印象で、世の中はすっかり緩和。ディスタンス取らない輩も出てきたし、そろそろマスクも要らないんじゃない？という空気もあって、メルケルさんがマスクして報道陣の前に現れてみたり（これまで一度もマスクをして公に出たことがなかった…その代わりものすごくディスタンス取ってたけど）。まあたしかに、10万人当たり3人の感染なわけだから、もうたいして気にするほども無かろうという風にみんな感じてしまうわけだ。
そんな雰囲気に、ついつい思ってしまう。これならザルツブルク行けたよなあ…マスクしてディスタンスさえとっていれば。行っちゃう？オーストリアへの旅は今や（ドイツからは）何の障害もなく開かれているわけだし、ウィルスを恐れて自ら行動を制限するなんて、うーん、今後どうせウィルスと共存していかなくちゃいけないわけで、ずっとずっと永遠にどこにも行かずに過ごすわけにもいかないし、思い切って一週間ぐらい行っちゃう？…でもなあ、そこまで行くにはどうしても電車8時間かまたは飛行機1時間半の旅をする必要があるし、やっぱりねぇ…と、こんなしょうもないことを今更ながら鬱々と考えて堂々巡りしてしまうのも気が滅入る。
この夏は音楽祭の代わりにできるだけ毎晩うちのドイツ人と30分～1時間ほど音楽を聴くことにして、ここ10日間はシューベルトの交響曲全曲制覇に挑んできた。めぎはシューベルトってあまり好きじゃなかったのだが、目から鱗の素晴らしい作品に毎日唸っているところ。新しい番号づけでいう8番（「ザ・グレート」、昔の番号づけで言えば7番または9番）から始め、有名な「未完成」（7番、昔の番号づけの8番）、無名の未完成（番号無し、作曲順で言えば7番、一楽章が特に何なのこれと思うようなお粗末な出来だったが、二楽章は素晴らしかった）、ロッシーニの曲かと思うような感じの6番、モーツァルトの曲みたいな5番、ハイドンの曲みたいな4番、あ、これはシューベルトって感じ、でもわっか～い！と思った3番…と順に遡って聞いてきた。シューベルトの修行と試みと天才的部分と変遷とが分かって面白い。どれも複数の指揮者・オーケストラのを聞くので1曲に数日かかる。日本では全然知られていない4番とか3番とかがアバドとかアーノンクールとかクライバーとかの指揮でシカゴとかウィーン・フィルとかの名だたる交響楽団でで演奏されているというのが凄いし、期待もしていなかったヘッセン交響楽団の演奏が素晴らしく良かったりするし、そういうのがYouTubeで容易に見つかって（映像はなく音声だけというのも多いけど）無料ですぐに聞けるというのも素晴らしい。世の中、コロナのような嫌なこともあるけれど、素晴らしい恩恵もあるわけで。
というような感じで日々が過ぎていく。晴れると光が美しい。
そして、眩しい。
晴れても気温が低く、夕食はいつもうちの中で。これはブルスケッタ。
眩し過ぎるので簾を下げて。この日はリッチに仔牛のフィレステーキを。ブルスケッタと色が被ったが、もう一つ赤っぽいのはニンジンとリンゴのすりおろしミックスサラダ。
そうそう、夏休みになったらやろう、と思って楽しみにしていたことをした。momoさんがあのお手製猫ちゃんのぬいぐるみと一緒に、めぎのリクエストに応えて羽生選手のオリンピック2連覇凱旋ショーの録画DVD（この2年間どうにもこうにも手に入らなくて）を送ってくれたのだが、それがめぎ家にはプレイヤーがないBlu-rayディスクで、とりあえず夏休みまで保留にしていたのをPCにつなぐ機材を購入してやっと見たのだ。オリンピック前の足の怪我の治療中でジャンプを飛ばずに昔のプログラムを滑って見せたり、彼が影響を受けたという昔のスケーターが滑ったりする当時ファンには話題になっていたショーで、そこでされているトークを聞いていると、その後2年経った今から見るとあああの時はこうだったんだねえ懐かしいなあと思うこともあり、おお羽生君若い！と思うシーンもあり、その約4時間は全てを忘れて楽しむことができた。momoさん、本当にありがとう！！
これはうちのドイツ人の友人がお茶に訪ねてきたときのケーキ。買った3種類、一切れがものすごく大きいのでどれも3等分して食べた。その友人はバイエルンに休暇に行ってきた帰りに寄ってくれたのだが、いいなあ休暇。車が自分で運転できたらねえ…（めぎは無免許。）
夏休みはあと32日（これがアップされる日からはあと29日）。7月7日時点で、42日のうちの10日が過ぎた。普通日本の社会人の夏休みはあっても10日程度までだと思うので、まだ32日もあるなんて、凄いことよね…42日間休みでも給料は出るし、雨でも寒くても洪水に遭っているわけでもないし、何の文句があろうか。しかし、なんというか、世の中何かがストップしたような感じで、そしてウィルスはやっぱりその辺にあるという歴然とした事実もあって、連日誰それが感染したとかどこどこの国はこんなにとかあの店が潰れたとかいうニュースを聞いたりして、夏休みの後の授業はいったいどうなるのという気もしちゃって、全然気が休まらないのよねぇ…
10日と言っても、それはこれを書いているのが7月7日の火曜日で、6日までに10日間が過ぎたということでそう書いているのであって、これがアップされる頃は13日目。
ここまで雨が多く、それも降ったりやんだりのサイクルが短く激しく、雲行きを見ながら2～3日に一度急いで買い物に出た。次の雨までに帰らなくちゃ。
この10日間、食料品の買い物の他、ある平日の朝1時間半だけ貴族の私有地の庭園に出かけ、日曜日の朝1時間だけ散歩に出かけた以外はずっとうちにいた。バルコーニエン（バルコニーを外国に見立ててそこで休暇を過ごすこと）を満喫しようと楽しみに、暑さを若干防ぐ布の屋根をつけてもらっていたのだが、雨ばかりで、そして寒くてほとんど使えず。何しろ今、フリース着てるのよ…
その布の屋根は雹から植物を守ってくれた。
時折激しい雨が布を通して降り注ぐ。
毎日こんなのばっかり撮っている。
若干雨脚が弱まってきて…
空に青空が見えたりするのが面白い。
それでもまだまだ降っていて。
でもちょっと床に影が見えたりもして。
もっと気合を入れて水滴とか撮ればいいのだろうけど、なんかそんな気分にもならず。
ドイツはここのところ一日の感染者数が平均300人台（200～600人で推移）、10万人当たりの感染者数は約3人、再生産数は0.57～0.97辺り。日本と比べるとずっと多いが、一日に6千人という時期もあったのですっかり落ち着いた感があるし、たまにクラスターがあってロックダウンする局所があるものの一般的には大丈夫という印象で、世の中はすっかり緩和。ディスタンス取らない輩も出てきたし、そろそろマスクも要らないんじゃない？という空気もあって、メルケルさんがマスクして報道陣の前に現れてみたり（これまで一度もマスクをして公に出たことがなかった…その代わりものすごくディスタンス取ってたけど）。まあたしかに、10万人当たり3人の感染なわけだから、もうたいして気にするほども無かろうという風にみんな感じてしまうわけだ。
そんな雰囲気に、ついつい思ってしまう。これならザルツブルク行けたよなあ…マスクしてディスタンスさえとっていれば。行っちゃう？オーストリアへの旅は今や（ドイツからは）何の障害もなく開かれているわけだし、ウィルスを恐れて自ら行動を制限するなんて、うーん、今後どうせウィルスと共存していかなくちゃいけないわけで、ずっとずっと永遠にどこにも行かずに過ごすわけにもいかないし、思い切って一週間ぐらい行っちゃう？…でもなあ、そこまで行くにはどうしても電車8時間かまたは飛行機1時間半の旅をする必要があるし、やっぱりねぇ…と、こんなしょうもないことを今更ながら鬱々と考えて堂々巡りしてしまうのも気が滅入る。
この夏は音楽祭の代わりにできるだけ毎晩うちのドイツ人と30分～1時間ほど音楽を聴くことにして、ここ10日間はシューベルトの交響曲全曲制覇に挑んできた。めぎはシューベルトってあまり好きじゃなかったのだが、目から鱗の素晴らしい作品に毎日唸っているところ。新しい番号づけでいう8番（「ザ・グレート」、昔の番号づけで言えば7番または9番）から始め、有名な「未完成」（7番、昔の番号づけの8番）、無名の未完成（番号無し、作曲順で言えば7番、一楽章が特に何なのこれと思うようなお粗末な出来だったが、二楽章は素晴らしかった）、ロッシーニの曲かと思うような感じの6番、モーツァルトの曲みたいな5番、ハイドンの曲みたいな4番、あ、これはシューベルトって感じ、でもわっか～い！と思った3番…と順に遡って聞いてきた。シューベルトの修行と試みと天才的部分と変遷とが分かって面白い。どれも複数の指揮者・オーケストラのを聞くので1曲に数日かかる。日本では全然知られていない4番とか3番とかがアバドとかアーノンクールとかクライバーとかの指揮でシカゴとかウィーン・フィルとかの名だたる交響楽団でで演奏されているというのが凄いし、期待もしていなかったヘッセン交響楽団の演奏が素晴らしく良かったりするし、そういうのがYouTubeで容易に見つかって（映像はなく音声だけというのも多いけど）無料ですぐに聞けるというのも素晴らしい。世の中、コロナのような嫌なこともあるけれど、素晴らしい恩恵もあるわけで。
というような感じで日々が過ぎていく。晴れると光が美しい。
そして、眩しい。
晴れても気温が低く、夕食はいつもうちの中で。これはブルスケッタ。
眩し過ぎるので簾を下げて。この日はリッチに仔牛のフィレステーキを。ブルスケッタと色が被ったが、もう一つ赤っぽいのはニンジンとリンゴのすりおろしミックスサラダ。
そうそう、夏休みになったらやろう、と思って楽しみにしていたことをした。momoさんがあのお手製猫ちゃんのぬいぐるみと一緒に、めぎのリクエストに応えて羽生選手のオリンピック2連覇凱旋ショーの録画DVD（この2年間どうにもこうにも手に入らなくて）を送ってくれたのだが、それがめぎ家にはプレイヤーがないBlu-rayディスクで、とりあえず夏休みまで保留にしていたのをPCにつなぐ機材を購入してやっと見たのだ。オリンピック前の足の怪我の治療中でジャンプを飛ばずに昔のプログラムを滑って見せたり、彼が影響を受けたという昔のスケーターが滑ったりする当時ファンには話題になっていたショーで、そこでされているトークを聞いていると、その後2年経った今から見るとあああの時はこうだったんだねえ懐かしいなあと思うこともあり、おお羽生君若い！と思うシーンもあり、その約4時間は全てを忘れて楽しむことができた。momoさん、本当にありがとう！！
これはうちのドイツ人の友人がお茶に訪ねてきたときのケーキ。買った3種類、一切れがものすごく大きいのでどれも3等分して食べた。その友人はバイエルンに休暇に行ってきた帰りに寄ってくれたのだが、いいなあ休暇。車が自分で運転できたらねえ…（めぎは無免許。）
夏休みはあと32日（これがアップされる日からはあと29日）。7月7日時点で、42日のうちの10日が過ぎた。普通日本の社会人の夏休みはあっても10日程度までだと思うので、まだ32日もあるなんて、凄いことよね…42日間休みでも給料は出るし、雨でも寒くても洪水に遭っているわけでもないし、何の文句があろうか。しかし、なんというか、世の中何かがストップしたような感じで、そしてウィルスはやっぱりその辺にあるという歴然とした事実もあって、連日誰それが感染したとかどこどこの国はこんなにとかあの店が潰れたとかいうニュースを聞いたりして、夏休みの後の授業はいったいどうなるのという気もしちゃって、全然気が休まらないのよねぇ…
2020-07-09 02:00
nice!(30)
コメント(8)
今年は近場で我慢しましょう
リスクはできるだけ回避した方が良いです
感染したら 俺 悲しみますよ
by (。・_・。)２ｋ (2020-07-09 03:40)
東京都と政府のやり方が違うというのはおかしい。
都内から他県への移動の自粛をお願いする東京都の言い分が正しいと思うよ。
by Baldhead1010 (2020-07-09 04:35)
今年は散々な年ですね。わたくしも8月末、予約していたカメラツアーがあったけれど、会社の方が早々に「キャンセルになりました」と言ってきた。色んな旅行があきらめムード。
めぎさんもここが一番、辛抱のしどころですね＾＾
by mm (2020-07-09 06:16)
かなりの確率で今みたいな状況がこの先も続く気がしているのですが、それでも今年はジッとして様子を見ておくのがいいのではないかと思います。
安全側の行動をとっておかないと、悪い方に事態が振れたときに困ったことになりそうですので。
観光業の大打撃は続きますね。
様子を見ながらごく近場で1泊とかはいいかなと思います。
でないと、ホテルがすべてなくなってしまいそう。
by YAP (2020-07-09 07:50)
一人の作曲家に絞って、というのは良いですね。
シューベルトで聴いたことがあるのは歌曲ばかりです。
考えれば、膨大な作品を残した作曲家ですものね。
様々な曲を体験するのも面白そうです。
by ナツパパ (2020-07-09 08:59)
お家の中で撮る写真の
光が
とてもいいカンジ ♪
by らしゅえいむ (2020-07-09 11:11)
ひゃあ(°0°)急に名前が出てきてビックリ(笑)
確かに、こうして当時のチラシ写真の羽生くんみても
若い！って感じですよねぇ。
二年…たった二年だけど、こんなに変わるんですね。
喜んで頂けて嬉しいです♪
私もまた録画見てみようかなー。あの過去プログラムを滑る企画はいい企画だなーって思っただけに、やっぱりジャンプ入れたそのままなものも見てみたかったかなぁ。
いつか、引退されてプロになった時には、またContinues第二弾やって欲しいですね。
by momo (2020-07-09 15:15)
オーストリア、こっちではTVのコマーシャルで、観光のお誘いが。
でも、行くまでの道中のことを考えると、国内で近場がいいかなぁ。
天気悪い日が続いてて・・・今日も雨。
この2週間、私、食料の買い出し以外、外出してないです＾＾；。
by Inatimy (2020-07-09 20:44)