久々のウィーン国立オペラ座で [ウィーンとブルゲンラント 2017年秋]
現在、秋旅の話を連載中。
旅の一日目、午前中の散歩を終えて宿で一休みし、再び外に出たのは3時過ぎ。朝にはあまり人のいなかったシュテファン寺院の前は、今はこんなに人だかり。
日が当たると印象がずいぶん違うなあ。
この時持ち出していたのは1インチのニコワンV3と18.5mm(換算50mm)の単焦点のみ。あれれれ・・・午前中の20mmと比べてずいぶん望遠でどうも勝手がつかめない。このセットはいつも通勤に持ち歩いていてすっかり馴染みの画角のはずなのだが、ザルツブルクでもポルトでも感じたけれど、古都の街歩きには広角のほうがずっと写しやすい。もしくはもっと極端に望遠でズームアップできればそれも楽しいだろうな。いずれにしても、うまく撮れるかどうかは別の話だけどね。
この軽いカメラしか持ち出していないのは、4時からのオペラを見に行くところだから。
その昔めぎはウィーンに恋し、何度も訪れ、最長のときで一ヶ月ウィーンに滞在し、その間ほとんど毎晩立ち見でオペラを見ていた時期があった。まだ通貨がシリングだった頃のことだ。ほとんど毎晩通っていたのに、オペラ座の中ではほとんど写したことがない。その頃は写ルンですしか持ち歩いてなかったしね。
でも、どこに何があるかはよく覚えている。やっぱりデジイチ持ってくればよかったなあと思ってしまう豪華な建物も、人々がかなり普通の恰好なのも、当時と同じ。
中はどこかのお城みたい。オペラって貴族の社交場だったんだなあと感じるところ。
正直なところ、かなり成金趣味的で悪趣味とも言えるかな。ゴージャスだけど素敵だという感じはしないなあ・・・
この日に見た演目はロッシーニの「アルジェのイタリア女」。めぎ的にはテノールが失礼ながらちょっと耐えられない声だったけど、それ以外はなかなかいい声でオケの演奏も素晴らしく、無難な演出で単純に楽しめる感じ。言い換えると、音楽の演奏の質は本当に高いが目新しさなどはなく、オペラってこのままこの美術館みたいな建物の中の舞台で博物館化していってしまっていいのかとも思ってしまう感じ。オペラをこの古都で見ようと思う人の多くは当たり障りのない演出をこそ望んでいるのかもしれないし、前衛的な演出が必ずしもいいわけでもないけどね。でも、楽しいけどインパクトがなく、ちょっと退屈気味でもあるような、そんな印象が残った。かつてはただただ本場でオペラを見ることが幸せで幸せで仕方がなかったのだけどね。あの頃から本当にたくさんたくさん見て、めぎもようやく目が肥えたということかしらね。
撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)
旅の一日目、午前中の散歩を終えて宿で一休みし、再び外に出たのは3時過ぎ。朝にはあまり人のいなかったシュテファン寺院の前は、今はこんなに人だかり。
日が当たると印象がずいぶん違うなあ。
この時持ち出していたのは1インチのニコワンV3と18.5mm(換算50mm)の単焦点のみ。あれれれ・・・午前中の20mmと比べてずいぶん望遠でどうも勝手がつかめない。このセットはいつも通勤に持ち歩いていてすっかり馴染みの画角のはずなのだが、ザルツブルクでもポルトでも感じたけれど、古都の街歩きには広角のほうがずっと写しやすい。もしくはもっと極端に望遠でズームアップできればそれも楽しいだろうな。いずれにしても、うまく撮れるかどうかは別の話だけどね。
この軽いカメラしか持ち出していないのは、4時からのオペラを見に行くところだから。
その昔めぎはウィーンに恋し、何度も訪れ、最長のときで一ヶ月ウィーンに滞在し、その間ほとんど毎晩立ち見でオペラを見ていた時期があった。まだ通貨がシリングだった頃のことだ。ほとんど毎晩通っていたのに、オペラ座の中ではほとんど写したことがない。その頃は写ルンですしか持ち歩いてなかったしね。
でも、どこに何があるかはよく覚えている。やっぱりデジイチ持ってくればよかったなあと思ってしまう豪華な建物も、人々がかなり普通の恰好なのも、当時と同じ。
中はどこかのお城みたい。オペラって貴族の社交場だったんだなあと感じるところ。
正直なところ、かなり成金趣味的で悪趣味とも言えるかな。ゴージャスだけど素敵だという感じはしないなあ・・・
この日に見た演目はロッシーニの「アルジェのイタリア女」。めぎ的にはテノールが失礼ながらちょっと耐えられない声だったけど、それ以外はなかなかいい声でオケの演奏も素晴らしく、無難な演出で単純に楽しめる感じ。言い換えると、音楽の演奏の質は本当に高いが目新しさなどはなく、オペラってこのままこの美術館みたいな建物の中の舞台で博物館化していってしまっていいのかとも思ってしまう感じ。オペラをこの古都で見ようと思う人の多くは当たり障りのない演出をこそ望んでいるのかもしれないし、前衛的な演出が必ずしもいいわけでもないけどね。でも、楽しいけどインパクトがなく、ちょっと退屈気味でもあるような、そんな印象が残った。かつてはただただ本場でオペラを見ることが幸せで幸せで仕方がなかったのだけどね。あの頃から本当にたくさんたくさん見て、めぎもようやく目が肥えたということかしらね。
撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)
2017-11-11 02:00
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コメント(6)
レンズの焦点距離を決定するのは、対象物が決まらないとなかなか難しいですね。
今日は森林公園へイベントの撮影を頼まれて。
24-70、70-300、85、90macroの4本とカメラ2台持参です。
by Baldhead1010 (2017-11-11 05:32)
50mmって、けっこう難しそうです。
オペラって撮影OKなんですね。
公演によりますかね。
by YAP (2017-11-11 06:34)
オペラ座、古都の歴史ね
普通の装いな方々と、ゴージャスで装飾過多な雰囲気が、ややミスマッチ、でもそれは気をはらずに観劇できるってことかな、
by engrid (2017-11-11 06:52)
APS-Cだと80mmくらいですよね
それだと街には中途半端かもしれないですね
僕は基本 50mmしか使わないので
抜いた写真が多くなります
街並みは全体を狙うことも少ないので50mmです
APS-Cの場合35mmだと使いやすいかもしれないですね
by (。・_・。)2k (2017-11-11 09:38)
ウィーン、懐かしいですね。
オペラ座、見学しました。
by テリー (2017-11-11 20:52)
人それぞれの好みの問題もあるんでしょうね。 オペラにまだ馴染みのない私だったらやっぱりまず無難なものを選ぶだろうし、逆にずっと変わらない演出を好んで見る人もいるかも。
それに、前衛的な演出を楽しめるのも、古典的なスタイルを知っているから
比較できるのであって、もし古いのがなくなってしまったら、その違いに人々が気づくチャンスがなくなってしまいそう^^。
by Inatimy (2017-11-12 20:03)