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黒海沿岸からアイデルへ [トルコ北東部]

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今日からまた4月中旬のイースター休暇中のトルコ東北部旅行記をどうぞ。

先日ご紹介したウズンギョルという湖から1時間かけて黒海沿岸へ戻る。すると、道沿いにはこんな紫の花が。これ、桐だったっけ??それとも似た別の花だったっけ?
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海沿いでまた一休み。
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ちょうど家を建てている?直している?ところだった。この壁塗り、この人一人で全部やるのかな・・・
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↑これも海の家というか休暇用ハウスって感じの造りだったのだけど、この辺りは夏に向けて本当にどこもかしこも急ピッチで観光客向けの施設を作っているという印象。

ちなみに車を駐めていたのはこんなところ。アウトバーンみたいな海沿いの道路の所々がロータリーになっていて、道の横にある駐車スペースに入れるようになっている。ベンチはあるが、お手洗いやお店などはない。レンタカーはルノーの車。安いレンタカーなのでナビなど特別なものはついていない。まあ、あってもめぎ家は使わないのだけど。
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めぎ家は今回、以前もお見せした地球の歩き方に乗っていたこの地図だけで旅をした。これだけでも十分旅ができるし、非常に助かった。
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さて、黒海沿岸のOfという町に出てから1時間くらい東へ走り、ようやくまた南へ曲がるポイント近くのPazarという町の近くまでやってきた。この海沿いの道路にはトンネルがたくさん。崖のすぐしたが海、という地形なのだ。
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トンネルを抜けると、向こうに雪山が見えた。
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アイデルへの分岐が見えてきた。まっすぐ行くとBatumというところへ・・・それはグルジアの町。行ってみたいなあ。
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しかし、予定通り右へ曲がってアイデルへ。曲がったところの川沿いでまた一休み。上に一本線が入っているのは電線。
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なにしろ向こうの山々が美しく見えたから。
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その手前にはなにやら箱が並んでいる・・・
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これ、ミツバチの巣箱。こうやって蜂蜜を集め、また蜂の巣も売りやすく四角く作っているのね。
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この川沿いには地元の人たちが一休みしていた。
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ここはどうやら休憩ポイントで、ダンプやトラックが駐車してちょっとチャイで一服したりするようだった。その一人が、うちのドイツ人に近づいてきて、自分を指さしながら「テュルキェ~」と自分はトルコ人だよと伝え、あなたは?という感じのジェスチャーをした。それで、うちのドイツ人がアルマーニャ・・・トルコ語でドイツのこと・・・と答えると、その男性は非常に誇らしげに胸をたたき、まるで敬礼でもするかのように「アルマーニャ!」と言い、嬉しそうに握手を求めた。砂を運ぶダンプカーの運転手で、ごつごつとした労働者の手が印象的だった。握手をすると、それじゃ!という感じでさくっと去っていった。

その男性がドイツに行ったことがあるのか否かは全く分からないが、トルコではドイツの評判がすこぶる良い。どこに行ってもドイツから来たことが分かるととても歓迎された。トルコは世界でも数少ない親独国なのだ。それはやっぱりドイツがヨーロッパのどの国よりも積極的にトルコからの移民を受け入れてきたからなのだろうと思う・・・仕事のない多くのトルコ人がドイツに移り住み、ドイツで成功し、ドイツ国民となり、今やサッカードイツ代表の多くがトルコ系になるほどすっかり市民権を得、めぎの教えるドイツの高校の生徒の中にもトルコ系がかなり多くなり、さらに大学に進学するトルコ系ドイツ人も全くもって普通になっている。しかし一方で、ドイツで生まれ育ってもトルコ国籍のままの若者も少なくない。そんなトルコ人でもドイツ人と全く分け隔て無く教育を受けられる国なのだ(もちろんドイツ語ができることが前提で、多くが小学校の時に非常に苦労してドイツ語を習得しなければならないのだが)。そして、いずれにしても多くが未だトルコに親戚縁者を持ち、ドイツで稼いでトルコに仕送りしている場合も多い。つまり、トルコの経済はドイツが支えているのであって、それでトルコ人は非常に親独なのだ。それは逆にまた、ドイツの必要とする労働力・・・それはさらに回り回って税収や年金や健康保険などまでをトルコが支えている、ということになるのだが。

さて、この川沿いには公衆トイレがあって、めぎは行きも帰りもそこにお世話になった。建物の上はたぶん喫茶店かお土産屋さんで(入ってないので定かではない)、この階段を下りていくとトイレで・・・
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お手洗いはこんな形。これがトルコの伝統的なトイレ。トイレットペーパーはなく、左手前に写っている水で洗うイスラム式。ここは水洗トイレで、中央上の青いレバーを引くと水が流れる。
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そして、なんのための建物なのかは分からないが、こんな高床式倉庫みたいなのがあった。
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倉庫なのかなあ・・・
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時間は飛んで帰りに写したものだが、アイデルまでに道沿いにこの建物を何度か目にした。
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作っている(組み立てている?)ところも。
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そして、どうやら観光客向けのヒュッテ風の宿になるらしいところも。
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やっぱりこの辺りはすごい勢いで観光地化を進めているのかも。まさか毎年作り直しているとは思えないしね・・・それとも、雪に埋もれて朽ちてしまい、毎年新しく作り直すのかしら?

さて、時間をまた戻し、アイデルへ向かいましょ。山道を登っていくと、こんな風に羊を一頭つないで歩いているおばあさんや・・・
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古い橋が見え・・・
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1時間ほど走って白い雪山が近くなってきた頃・・・
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アイデルに到着した。
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つづく。

撮影: D600 + 24-70mm(F2.8)
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Baldhead1010

昨日、地震の関係の講演がありました。

トルコ地域には大変規則正しい断層帯があって、次危ないのはイスタンブールだそうです。
by Baldhead1010 (2014-05-16 04:35) 

ナツパパ

自分の国を親しく感じてくれる国って嬉しいものですね。
トルコはまた、親日国ではなかったかしら。
都会ではともかく、田舎では、日本人と知ると、ずいぶん好意的に
接してくれた、と友人が言ってましたっけ。
by ナツパパ (2014-05-16 06:18) 

Inatimy

崖の下がすぐ海とか、遠くに見える白い雪山で、
ふと富山を思い出しました。 
親不知とか、滑川か黒部市、入善あたりだったかな。 似てる感じ。
高床式倉庫みたいなの、ちゃんとネズミ返しが付いてますね〜。
by Inatimy (2014-05-16 07:04) 

ちばおハム

トイレが和式と似ていて面白いですね。
高床式のお家もなんだか日本みたいです。
by ちばおハム (2014-05-16 07:35) 

駅員3

コメントありがとうございます。
励みになります。

知らない土地の様子をこうやって拝見することができて、楽しさを少しだけ分けていただき、心和みます。
by 駅員3 (2014-05-16 07:42) 

YAP

ドイツとトルコの関係は、近い将来の日本の様子なのかもしれないですね。
労働力が確実に不足してきますから。

この地図だけで旅行ってすごいですね。
私なんて、道が少ないアメリカでさえ、カーナビ使ってますよ。
人間、便利なものに手を出したら、あとは落ちていく一方です。
by YAP (2014-05-16 08:15) 

テリー

ドイツとトルコの関係、親密ですね。
黒海は、まだ、見たことがないので、見てみたいですね。
カーナビは、必須ですね。レーダーデテクターも、カーナビ並みの地図が出てきて、高度計もついているので、高速道と一般道の区別もつけてくれますね。
by テリー (2014-05-16 09:34) 

たいちさん

トルコの炭鉱事故が、日本では大きなニュースで報じられています。
私はトルコには行った事ないので、一度は行きたいですね。
by たいちさん (2014-05-16 10:31) 

mimimomo

こんにちは^^
この高床(?)式は元は穀物倉庫かしら。下についているのはネズミ返しのように見えるけれど。
by mimimomo (2014-05-17 09:05) 

ぽりぽり

トルコのトイレは、ちょうど中国の地方都市に行くと、本当に同じ形をした便器が多いです。びっくりです。トルコとドイツは密接なのですね。そして、地球の歩き方は良いガイドブックですよね。
by ぽりぽり (2014-05-17 15:10) 

もんとれ

花のつきかたが違う気もするのですが、黒海沿いだから、ジャガランタの一種かなあ?でもこのご旅行の時期、まだ肌寒かったのですよね?南欧だと初夏から夏にかけこの花が落ち、路上をパープルの絨毯状態に敷き詰めます。
by もんとれ (2014-05-18 03:41)