グッビオという町 [イタリア・ウンブリア州]
現在昨年夏のイタリア旅行記に逃避中。
ようやく目的地グッビオにやってきた。
山の下の方にあるのが町で、上には教会と展望台がある。
町は坂ばかり。
細い道ばかり。
階段もいっぱい。
この向こうに何があるのかな、と好奇心をかき立てられる。
昔はここが閉ざされていたのかな。そして内と外と分けられていたのかな。
ローマ帝国よりも前、エトルリア人の時代からの町。石は2千年以上前から繰り返し使われ、どこも築千年くらいの建物ばかり。これはたぶん12世紀頃の城壁だと思う。
ダンテ通りにアベ・マリアの像。ああ、イタリアねえ、カトリックねえ。
残念ながらもうほとんどどれがどこだか忘れてしまった。このお方は誰だったっけ・・・
これは教会の一つの扉だったと思う。
こうして見るとドイツの教会とは全然違ってただの石造りの建物のようだが、中はしっかり教会。どれも一つ一つが大きい。石造りだからどっしり。中の様子はまたそのうちに。
庶民の暮らしも石造りの中に。
中を見てみたいわねえ。
煙突の分だけ暮らしがあるということよね。
これはディズニーランドのような作り物でも張りぼてでも夢の国でもなく、本当に人が暮らしている町なのだ。
世界にはこんな風に千年も前の建物を直し直し、ガスや電気や電話やネットなどの設備を付け足し付け足し生活している国があるのだ。ドイツにも100~300年くらい使い続けている建物があるけれど、イタリアのそれは桁が違う。
ああ、これが歴史なんだな。その歴史の上にこの人たちは生きているんだな。なんて素敵な暮らしかしら。これがヨーロッパの文化の源なんだわ。
2013-03-15 02:00
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コメント(13)
季節が変わると画像の色の濃さも違ってきますね。
by Baldhead1010 (2013-03-15 04:29)
グッビオの死せるキリストの行列(信徒が棺のキリストを掲げ、目だけ出した白装束で町を練る受難パレード)の中継をただひたすら流すだけのプロヴァンス・ローカル番の夜、松明が照らすこの廻廊の作りに見とれていたのですが、もともと毛織物の町で、この廻廊を使って陰干していたんだよと教わりました。日射が強いから直に干すと焼けちゃうんだよって。像は聖ウバルドですね。
by もんとれ (2013-03-15 04:36)
昨日の武田鉄也のラジオで、日本人には不変がない、そうです。それはこの地理的な条件で数々の天災によって破壊され続けているからだそうです。ヨーロッパはその逆ですね。人間性や国民性の違いはここから生まれてくるのかもしれませんね。
by ちばおハム (2013-03-15 06:04)
なんと素敵な街並み!!
じっくり見て歩きたいです(^^)
きっと観に行ったら、100m歩くのに何時間かかることやら(^^)
by 駅員3 (2013-03-15 07:39)
知らない街だったけど、いいとこですね。
by hawaiian (2013-03-15 08:11)
4枚目の写真に、オオッとなりました。
立体的な街ですね。
歩くのが楽しそうです。
by YAP (2013-03-15 08:18)
石造りの町が美しいです。
迷子になっちゃいそう。
by luces (2013-03-15 08:30)
坂が多くて年取ったら暮らすのは大変そうだなあ、でも子どもたちはこの迷路のような道を駆け回って楽しいだろうなあ。築千年のおうちに一度住んでみたいなあ、などと思いながら拝見しました。行ってみたいですね。
by stellaria (2013-03-15 10:59)
イタリアには、このような可愛い城下町が、あちこちにありますね。
by たいちさん (2013-03-15 19:01)
夏、乾燥して暑い町ではこの高い石造りの壁が作る日陰が涼しくて気持ち良いんですよね^^
教会の中も結構ひんやりしてますものね。
by MOCOMOCO (2013-03-15 19:54)
石ばかりでできた家だと、冬寒そうと思いますが、実際はどうなのかなー?
石畳と坂で、足腰にもわるそう…でも、鍛えるにはいいかも!
by HIROMI (2013-03-15 22:04)
アーチの向こうに、ちら、ちらっと見える車がなんともいい感じ♪
坂道、石畳、瓦屋根に、連なる街灯、のんびり歩くにはいい街ですね~。
by Inatimy (2013-03-16 07:52)
夏でしたかぁ? 石畳が良い雰囲気です。望遠レンズで引き寄せた写真が面白いですね。
by ぽりぽり (2013-03-16 15:15)