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梢の伐採 [ポプラの伐採]

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2013年2月25日、めぎのブログはアクセス数500万を突破。これは日本時間の午後6時頃の撮影。ご覧になってくださる皆様、コメントをくださる皆様に心から感謝。
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うちのドイツ人曰く「1クリック100円徴収すれば億万長者になれるよ」。そうねえ、1クリック10円でも1円でもいいわね。思えば一銭にもならないことにずいぶん一生懸命作業しているよなあ。この労力を別のことに向ければ、金銭的に生活がもっと楽になるかもね。

現在この土曜日のポプラ伐採の話を連載中。同じような話が続くが、書かずにはいられない・・・なにしろ、めぎにとってこのポプラの伐採は愛する人のお葬式のようなものだから。約10年前、このポプラの木をこのバルコニーから眺めながら、こうしてさわさわざわざわ葉っぱが揺れる音を聞いて小鳥たちを眺めて暮らすのって素敵だなあ・・・と思ったのが、ドイツに残ることを決心する上でかなり大きなウエイトを占めていたのだから。一部始終を見ることで、そしてそれをこうして整理し書き留めることで、めぎは心の整理をつけているのだと思う。

めぎにとってブログは、自分がドイツ人との生活で日々体験している興味深いことを日本の方にご紹介するつもりで始めたのだが、当然のことながら自分自身の生活と旅の記録をする意味も持つようになったし、ドイツ生活への慣れによって忘れてきた日本人的感覚を常に呼び戻す意味も持ったし、仕事でも日常生活でも使わない日本語を忘れないようにする意味も持った。それが、楽しいことにしろ辛いことにしろ、こうして写真を整理し構成を考え書き留めることで心の整理をしていっているという大きな意味があることに、いつの頃からか気がついた。義父の死やその後の遺された奥さんとの話など、書くことでその喪失感や腹立たしさなどを乗り越えていった感がある。あたかも消化し、昇華するような感じだ。書かずにいるテーマは、時間的に季節的に機を逃したということもあるが、自分の中で煮え切らない部分があるからということでもある。ブログって、なかなかに面白い。そりゃそうよね、自分の目で見て切り取った写真を、自分の頭で構成を組み立てて、自分の言葉で語るのだから。

さて、昼休みを経て作業が再開されたポプラ伐採。これは作業開始後30分くらい経ってから撮影したもの。既に昨日の最後の写真より枝が少ない。
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彼はめぎの目の高さの枝は切り終わり、もっと高いところに移動中。このピンクの紐で身体を固定しているようだ。凍える雪の中での作業、手が悴んで手元が狂ったりしないのかな。すごいな。
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こんな高いところで・・・
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これとあれを結び、それとあれも結びして・・・
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まず細い方を切り・・・
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それからまたなにやら結び直して・・・
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切り・・・
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落とした・・・
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そして下でも次々と作業。
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これを繰り返してあっという間に木はこんな姿となり・・・
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あとは梢を少々残すばかりに。あそこにカササギの巣があるのだなあ。
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彼はこれも手際よく順番に切り落とし、とうとう最後のを・・・
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伐採。
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こうして切り落とされた梢のなんと小さいこと。なんと虚しいこと。
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こうしてチップになっていった。
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ここからは上から順番に少しずつ切っていく。
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右や手前や左と手際よく順番に少しずつ。
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彼は昼休み後一度も休憩を取らず、雪の舞う中こんな高いところで宙づりのまま作業し続けて、タフだなあ・・・ずっと見続け、ずっと写真をとり続けためぎに時々手を振ってくれた。この作業員の方々の仕事ぶりが素晴らしく、また気持ちのいい共感できる方々だったことが、この木を切られる悲しみからめぎを大いに救ってくれた。

幹が太くなってきて、鋸を大きいのに替えて作業。
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チップになる部分が無くなったので、こちらは片付けられていった。髪のないおじさんは、あとから現れたこの作業の依頼人。めぎ家の大家である。
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もう一日続く。
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コメント 14

もんとれ

チェンソーの音も寒さも、伐採される樹の最後の音も、画面越しに聞こえる気がするのです。いずれも「喪失」の奏だね。お察しします。動画でいっぱい分けていただいて、鳥嫌いの自分がじーっと見入って聴くようになったのは、めぎちゃんとこの環境のお陰。
by もんとれ (2013-02-26 03:31) 

Baldhead1010

どんな植物でも、自分の都合で伐るときは「ごめんなさい」の一言を添えなくては。
by Baldhead1010 (2013-02-26 04:49) 

ちばおハム

私ももんとれさんと一緒。
めぎさんが聴いてる音、目にしている光景が動いて行くようです。
生き物が去って行くのはさみしいです。
by ちばおハム (2013-02-26 05:17) 

駅員3

500万アクセス超え、おめでとうございます!
素晴らしい・・・というより、スゴイ記録ですね!
これからも行ったことのないドイツの話題を楽しみにしています♪
by 駅員3 (2013-02-26 08:38) 

ナツパパ

5000000アクセス達成、おめでとうございます。
これからも、めぎさんとドイツ人さんの暮らし、愉しみにしていますよ。
ポプラもいよいよ、になりましたね。
こうやって記事で拝見しているわたしもけっこうな喪失感があります。
めぎさんの寂しさ、共感します。
by ナツパパ (2013-02-26 08:50) 

ぽりぽり

500万アクセス、おめでとうございます。ほぼ毎日の更新はなかなか出来ることではありませんね。
伐採後、そのままチップになるというのは合理的ですが、何か物悲しいものがありますね。
by ぽりぽり (2013-02-26 19:54) 

塩

アクセス数500万という素晴らしい数字に敬服するばかりです。
おめでとうございます。
写真撮影から記事から・・大変なご努力の結果ですね。
続けて毎日拝見させていただきます。
by (2013-02-26 20:50) 

miffy

500万アクセスおめでとうございます。
枝がだんだん少なくなっていく姿を見ると寂しいですね。
全部の作業を1日で終えてしまうのですね。
もう少し時間をかけるものだと思っていました。
by miffy (2013-02-26 22:52) 

たいちさん

500万突破おめでとうございます。
by たいちさん (2013-02-26 23:05) 

Inatimy

自分の言葉で綴ることで気持ちが整理されていくの、とっても分かります。
流れや結果をあらためて確認して次のステップへ進むのって大事ですよね。
何十年もかかって成長した木が目の前からなくなってしまう空虚な感じ、
それと向かい合うのは時間がかかりますよね。
by Inatimy (2013-02-27 00:20) 

mimimomo

確かにブログって『たかがブログ、されどブログ』的^^
自分史でもあるようです。
by mimimomo (2013-02-27 06:44) 

YAP

500万アクセスおめでとうございます。
すごい数ですね。
毎日きちんと更新されていて、それがまたきちんとした文章と内容なので、私を含めファンが多いのだと思います。
by YAP (2013-02-27 07:54) 

krause

5000000アクセス、おめでとう御座います^^!

刈って直ぐにチップにするのは、合理的でさすがドイツだと思いました^^。樹木は、生長するのにそれなりの時間がかかりますので、枝打ちであっても伐採であっても、厳粛な気持ちになります。
by krause (2013-02-28 17:04) 

HIROMI

500万アクセスですね。すごいですね~
細かくしたチップは、何に使うのでしょう。薫製…?
by HIROMI (2013-02-28 23:23)