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日本の思い出3 [2012年秋 日本]

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日本のお話は本日最終回。

あっという間に最終日の夜。こんな東京の夜景が見える部屋で最後の夜を過ごした。
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地震の被害は外からはもうあまり見えないけれど、ずいぶん揺れて建物の内部で水道管が壊れたり微妙に歪んだり傾いたり結構な被害があったらしい場所。それでもこの辺は埋め立て地ではないため液状化はなかったようだけど。
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そう、めぎが日本の地に立つのは、震災後初めての事だった。前回日本に来たのは2年3ヶ月前。ちょっと見では、この国は何も変わっていない。人々が忙しく行き交い、溢れんばかりに美しいもの可愛いもの高いものが売られてて、見渡す限り清潔で綺麗で真新しくて、そして美味しいものがいっぱい。

最後の夜にお招きいただいた友人の家では、新鮮なイトヨリさんがお出迎えしてくれた。
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そこで最初にいただいたのが、たしかcavaに、筍の煮物と美味しいお豆腐。筍はめぎが来るのに合わせて春から準備しておいたとのこと・・・ありがとう。その他美味しい赤ワインに東北のお酒もあったのだが、お話に夢中になってしまって全て撮り忘れ。暑かったのでcavaに氷を入れたが、それが思いの外美味しくて♪ アイスコーヒーなど、氷を入れる文化はやっぱり蒸し暑い国ならではの知恵ね。
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ここでふと気づいたこと・・・それは、数年前にお邪魔したときと食器ががらりと替わってしまっている事。残念ながらその数年前の写真はないのだが、そのときこの友人は美しいガラスの食器を揃え、素敵な器でご馳走してくれたのだった。でも今回は、割れにくそうな素材でできた真新しい食器類。地震で全てが粉々に砕け散ったのだという。
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放射性物質の食品への影響も、自分一人が食べる分には何も気にしないけれど、はるばるドイツから来ためぎのために用意する分はやっぱり水揚げ場所を考慮した、とのこと。そういうことが話題に上る現実。それがめぎの故郷の実態なのだな。めぎはもはや子供を産むわけでもないし、魚がどこの水揚げなのか、どの程度の数値なのかなどは気にしないけれど、お子さんのいる方はそれぞれのお考えできっとたくさん苦労なさっているのだろう。
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↑下にちらっと写っているミニトマトはうちのバルコニーからの差し入れ。

この戻り鰹、美味しかった。サービス業の友人の仕事は震災後めっきりと減ったはずで、経済的に恐らく相当にキツイのではないかと思うが、その中でこれほどのおもてなしを頂き、感謝の言葉もない。ありのままの現実を見せてくれて、本当に本当にありがとう。その体験を、めぎは授業で生かすからね。
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次の日の朝、4時半起きして5時半にその友人と自転車で築地へ。築地のこのお店で買ったのは・・・
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美味しそうなたらこと筋子。筋子の写真は撮り忘れ。友人は馴染みのこのお店でめぎのリクエストに応じて予め筋子とたらこを注文し、朝6時に引き取りに来るとお願いしてくれていた。めぎはこれを小分けして冷凍。1年間くらいかけてちびちび食べるつもり。
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それからこんなお店で朝のコーヒーを飲み・・・
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友人はこんなお店でうちのドイツ人へのお土産の出汁巻き卵を購入してくれて・・・
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そして、こんなお弁当を持たせてくれたのだった。この頃から喉が痛くなり体調を崩しかけためぎのために、食中毒にならないようにと濃いめの味付けに煮直し、またの再会を祈ってお赤飯を炊いてくれたのだとか。至れり尽くせりの配慮を本当にありがとう。これは半分いただいてドイツに持ち帰り、築地土産の出汁巻き卵と生湯葉と共にその夜サッカーを見ながらうちのドイツ人といただいた。
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東京駅から成田空港までは、リムジンバスを使ってみた。途中で見えたスカイツリー。
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東京、日本、さようなら。
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そして帰ってきてすぐ次の日の仕事へ、早速お弁当持参。いただいた出汁巻き卵の残りと、買ってきた筋子と、rinoさんからいただいたお土産の江戸の味の漬け物と、ドイツ産のリンゴ。このお弁当箱は二段重ねで下にご飯が入っているのだが、それは撮り忘れ。
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こうして日本の4泊の旅は終わった。みなさんのおかげでとってもとっても楽しく充実した時間だった。次はいつ行けるだろう。次回はやっぱりうちのドイツ人と一緒に行きたいな。でもそのためにはいっぱいお金貯めなくちゃ・・・日本は何でもどこに泊まるのも高すぎるんだもの。ユーロにももう少し頑張って復活してもらわなくちゃなあ。
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Baldhead1010

海外旅行は体力との勝負です^^
by Baldhead1010 (2012-10-24 04:11) 

ちばおハム

いいな、いいな、日本食。
特に筋子!ここでも手に入りません。
お弁当に入れるなんて夢だわ。
by ちばおハム (2012-10-24 05:56) 

YAP

そう、震災後の今、被災地以外の日本では、いい意味でも悪い意味でも変わっていません。
被災地だけが取り残されています。
by YAP (2012-10-24 08:32) 

ナツパパ

確かに変わってないなあ、と思いますねえ。
変わらなくちゃいけなかったのに...って、後からいわれるのだろうか、
今のわたしたちは。
筋子、お買い求めになったのですね、良かった。
by ナツパパ (2012-10-24 08:37) 

mimimomo

下手な国内旅行より海外旅行のほうが安かったりする物価高な日本です。
しかしお友達って財産ですね。
by mimimomo (2012-10-24 09:49) 

たいちさん

関西に住んでいれば、あまり実感がありませんが、大震災の影響が続いているのですね。
by たいちさん (2012-10-24 11:05) 

マリエ

めぎさんの日本訪問、今回は時間がなかったとはいえ本当にじっくり、充実のようでしたね。読んでいて心使いまでも伝わってきましたよ。(*^-^*) ニッコリ☆お弁当美味しそう!
by マリエ (2012-10-24 20:00) 

もみじ

こんにちは 再会を願って お赤飯を持たせて下さる 思いやりってとっても暖かくて 読んでいて 心がほっこりしました。
by もみじ (2012-10-24 20:27) 

HIROMI

あの、サッカーを観ながら食べていたのがこのお料理だったんですね。
めぎさんのお弁当容器は純和風ですね。この筋子で、ご飯3膳はいけそうです。
by HIROMI (2012-10-24 22:55) 

もんとれ

もしかして初リムジンでした?
成田からWelcome you aboard~の車内自動アナウンスを聞きながら雑居ビルぎっしりを見下ろしていると、ああまた日常が始まるなぁと思うのです。
お弁当を拝見するに、めぎちゃんもともと小食なのよね。デュッセルドルフの日常に筋子の味はどんなだったかしら。
by もんとれ (2012-10-25 00:23) 

rino

ドイツからの風が吹き抜けていったようだったわ・・♪笑
by rino (2012-10-25 06:37) 

のの

小旅行は日本だったんですねー(@@)
残念、ぜひお会いしたかったです。
nice1個ずつ押すこと出来ませんが、全部一気読みしてきましたw
本屋で暇な時間に立ち読みしてたのですがw笹本恒子さんという
女性カメラマンの本を最近読みました。
若い頃報道カメラマンをし、結婚などを機に別の仕事をしたりしたらしいのですが
数十年後に再びカメラを生業にすることとなり、長年の夢だった個展も
開催され注目されたそうです。
その人生の転機は72歳の時。そして現在97(98かな?)歳
現役ばりばりのカメラマンさんです。
いつも夢や目標があり、やりたいことだらけだから神様がこれまで
生かしてくれたのかしら?w なんて、おっしゃってました。
年だから・・とか、全く気にしたことなかったとおっしゃってました。
めぎさんも妹さんと語り合った夢は、まだまだいくらでも実現可能だと思います。
私も笹本さんに元気頂きました(^^)どんどん夢持って進みたいです♪
新米の季節になり、ちょうど実家から新米届いたところだったんですよ。
次の機会にはぜひ新米持ってお会いしたいですわ♪
よかったらお見舞いにつや姫お送りしますよ(^-^)b
体調は戻られたかしら。お大事に*
by のの (2012-10-25 08:49)