ホテルの香港空港送迎 [2011-2012年 香港]

いつの間にか記事数が2千を超えていた・・・ブログを始めて約5年半。毎日毎日ずいぶん書いたなあ。
今日からこの年末年始の旅行記を始めようと思う。旅の大まかな日程は以下の通り。
12月24日: デュッセルドルフ出発、モスクワ経由
12月25日~27日: 香港滞在
12月28日: 香港からマレーシアのペナン島へ移動
12月29日~1月3日: ペナン島滞在
1月4日: ペナン島から香港へ移動途中、クアラルンプール観光
1月5日~6日: 香港滞在
1月7日: 香港出発、モスクワ経由、夜に帰宅のはずが飛行機遅延のためモスクワトランジット一泊
1月8日: デュッセルドルフ帰宅
今回の旅のテーマは、高級ホテル快適のんびり滞在&B級グルメ堪能の旅。旅行の全費用の半分以上がホテル代、4分の1が旅費、後の4分の1弱が食費と現地での買い物や観光代。綺麗なホテルでサービスも抜群でゆっくり優雅に過ごす反面、それで予算をほぼ使い果たすため、飛行機はエコノミー、しかもチープな格安のモスクワ経由、香港からペナン島への移動もリッチなキャセイではなくマレーシア航空を使用(実はもっと安い現地の格安航空会社もあったけど、それに気づいたのはマレーシア航空を予約した後だった)、現地での移動もタクシーを極力使わず20円とか50円とかで移動できる現地の普通バス等を使用、食事は現地の屋台や食堂で。基本的に観光はせず、一日ホテルで過ごし、食事にだけ外へ出かける日々。これで現地の生活感を垣間見つつ、部屋ではゆったりくつろげる。昨年の相次ぐ家族の不幸などで非常に疲れていためぎたちには、快適で安心感のあるホテル滞在は非常に心地よかったし、アジアの魚介料理に飢えていためぎにはB級グルメで毎日費用を気にせずおなかいっぱいアジアの味を堪能できるのは天国のようだった。
そんな話は追い追いにするとして、今日の話は旅の最終日、1月7日の香港出発のこと。なにしろ、12月のクリスマス頃のことはもう記憶の彼方・・・今週から仕事にも復帰し写真をじっくり見て思い出す時間もないので、まずは記憶のはっきりした最後の写真から。と言っても、あの衝撃のモスクワ一泊のおかげでこの記憶ももはや遠い昔という気もするのだが。
旅の最後に香港で3泊したホテルはペニンシュラ香港。ここはとんでもなく高い。もちろん正規料金ではなくお試しプランみたいな位置づけのを早めに予約して、眺めのよいタワーでも広いスイートでもなく古い本館の一般客室に泊まったのだが、それでも2週間のホテル代のうちこのペニンシュラ3泊分が約半分のウエイトを占める。うちのドイツ人へのクリスマス・誕生日プレゼントのこのホテル滞在の中で、プレゼントの目玉としていたのがこの車での空港・ホテル送迎。香港には他にもペニンシュラと同等クラスのリッチで立派なホテルがあるけれど、この車に乗れることが何よりもの決め手だった。

クアラルンプールから香港に到着したときは夜だったし、雨でもあったし、かなり疲れてもいたので、一眼レフカメラは鞄の奥に仕舞ったままで撮影しなかった。まあ帰りの明るいときに撮影すればいいや、と思ったからでもある。ちなみに空港へ迎えに来てもらった場合、飛行機を降りたところに宿泊客の名前を持ったスタッフが待機している。その人が手荷物も持ってくれてパスポート検査の場所まで誘導してくれて、入国手続きをしている間にスーツケースを引き取っていてくれる。入国したら次のスタッフにバトンタッチし、そのスタッフが荷物を運びながら車の待つ場所まで案内してくれる。車に乗る直前にトイレもあるし、タバコも吸わせてくれる(これがうちのドイツ人にとっては最も重要なところ♪)。そしてスーツケースが車のトランクに積まれ、ここまですべてサービスが終了したサインをさせられ、ドライバーにバトンタッチされる。空港からホテルまでは約30分。車の中にはミネラルウォーターもあるし、音楽を聴くか否かとか聞かれるし、車内の温度がちょうどいいかも聞かれるし、ドライバーは綺麗なイギリス英語を話し(香港だから当たり前だけど)、話し上手で色々と質問したことに楽しく答えてくれるし、快適であっという間。

外側はクラシックだけど中身は最新式。10年に一度買い換えるのだとか。

自分で温度調節することも可能。

話し好きで次から次へと説明してくれて途切れることがないドライバーのおじさま♪

うちのドイツ人はあまりの快適さに靴まで脱いじゃった。この広々さを二度も体験したので、ドイツに戻ってデュッセルドルフ空港から自宅までタクシーに乗ったとき、大きなベンツのタクシーが狭く感じたほど。

30分はあっという間に過ぎ去って、香港空港に到着。

さようなら。豪華で楽しい思い出をありがとう。

めぎたちはホテル宿泊にこの送迎がついたパックプランで予約したのだが、この送迎を正規料金で頼むと片道1500H$(約1万5千円)。往復だと3万円!今のユーロ安だと300ユーロ!!!!(めぎの一ヶ月の家賃にほぼ相当する。)とても払えませんわ~でも、払う価値があると大きく頷けるほど快適で気持ちよいことは確か。うちのドイツ人は大喜び&大満足。プレゼントし甲斐もあったというもの。こんなゴージャスな旅の締めくくりだったので、この後のモスクワ軟禁一泊とのギャップが可笑しくてたまらない。モスクワのビザなしトランジットホテルの顛末をまだお読みでない方は、是非こちらをどうぞ。
モスクワ行き、遅れておりますわ・・・見つかりました?その他の行き先も、漢字、どの程度読めます?

答えはこちら。

さて、大幅に遅れているらしいけれど、めぎ家はもうすることもないので出国してしまうことに。

中国の漢字って微妙に日本と違ってて、こういうのをたくさん見ていると、漢字の書き方を学生たちにそんなに厳しく教えなくてもいいかな、などという気がしてくる・・・だって、ここは出る、ここは出ない、ここははねる、ここははらう、などとうるさく教えているけれど、同じ漢字のはずなのに中国では微妙に違うし、でも読めるんだもの。また、漢字からはちょっと話が飛ぶが、香港の英語はイギリス英語だけどやっぱり発音が微妙に違ってて、綺麗なイギリス英語を話すうちのドイツ人の英語が香港人に分かってもらえなかったり、彼らの話す英語がうちのドイツ人にはなかなか聞き取れなかったりした。かえって、日本のカタカナ英語に近いめぎの方が、彼らの話す単語の発音をよく聞き取ったりした。それは非常に面白い経験だった。英語だって世界中でこんなに発音が違ってるのに英語というカテゴリーにくくれるのだもの、しかもそれを堂々と人々が話して使って通用しているのだもの、漢字もまあ外国ではそこそこ書ければいいということにしてもいいんじゃないかしら、などと思ってしまっためぎだった。教師失格かも知れないが、教える相手にあわせたフレキシブルな対応というのも教師には必要な気がする。それでももちろんこれからも授業では日本の漢字を正確に教えるつもりだけど、そういう今までとは違った見方・考え方を自分の中に持つことができたという意味で、初めての中国・漢字文化圏訪問は非常に有意義であった。
さて、話は空港に戻り、アエロフロートは遅延のために待たされる乗客に朝食代として一人45H$(約450円)の食券をくれた。時間もたっぷりあるので、せっかくだからと出発ロビーのこちらへ。

最後の飲茶♪

お茶は、この籠の3種類の中から選ばせてくれて、茶葉を入れてくれる。最後の選んだのはオーソドックスにジャスミンティー。

こうして最後の香港B級グルメを楽しんだめぎ家だった。

それから最後に残った香港ドルで萬中さんお奨めの亀ゼリーを探し(言われたお店のじゃないけど亀ゼリーをゲット!)、搭乗ゲート近くで一時間くらい待ったかな。お隣は羽田行きだった。

明日はさらに時間を遡る予定。
♪ おまけ ♪
これ、どこ行きか分かります?

答えは明日。
2012-01-11 01:00
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コメント(22)
おはようございます。
リタイアすると車も小型車じゃないと維持費が大変^^
by Baldhead1010 (2012-01-11 04:45)
ダンナさんが香港に行ったとき、
ペニンシュラでお土産を買ってきてくれたのを思い出しました。
泊まったのは違うホテルだったようですが^^
いろんなプランがあるのですね、私もいつか泊まってみたいです♪
by hatsu (2012-01-11 06:03)
えー難しい。
どこなんだろう。さん・・・って思いっきり日本語ですね。
足元がすごく広い高級車。
一度は乗ってみたいけど。まあ足も長くないので、いいかな。
by ちばおハム (2012-01-11 06:12)
亀ゼリーのお味はいかがでした?
by 母ちゃん (2012-01-11 06:19)
足元が広ーい!
ロールスロイスの内部って、こんな感じなんですね。
クルミの木目のパネルも、きっと模様だけのプラスチックパネルではなくて、本物の木をふんだんに使っているんでしょうね。
by YAP (2012-01-11 08:11)
一度乗ってみたらいい人生経験になりますね。
ところでモスクワへ行くそばでは福岡や成田行き。
心が揺れませんでしたか?
by manamana (2012-01-11 09:46)
最後のクエスチョンですが、「サンフランシスコ」でしょうか?
自信はありません。日本では昔「桑港」と描きましたね。
by 塩 (2012-01-11 09:58)
空間が広い車、良いですね。
ドイツ人さんが大喜びされたのは本当に良かったですね♪
私が古典文学自体は好きだけど文法(特にその呼び名)を覚えることが大嫌いな高校生だったころ、出会った先生がそれを見抜き、私に解釈したり味わう事の喜びを特化して教えてくれました。
私にとって本当に素晴らしい先生に出会ったなあ、と常々思ってます。
by ネム (2012-01-11 11:41)
ハァっとため息が出てしまうような豪華な車ですね。
一生のうち一度は乗ってみたいです。
by luces (2012-01-11 12:27)
飲茶が美味しそうで、美味しそうで。 いいなぁ~。
漢字はキチンとどこか一つの国のものでも覚えないと、
結局、どこの国の漢字でもないオリジナルを書いてしまうおそれが。
欧州の言語も、同じアルファベット使ってても、アクセント記号や綴りの微妙な違いで、間違い、ってみなされますものね。
もう、頭の中5~6ヶ国語のちゃんぽんで困ってます・・・。
by Inatimy (2012-01-11 16:53)
サンフランシスコでしょうか?
普通語では旧金山だったかなぁ。
簡字体は字自体に意味があるそうで、きちんと覚えないとダメよってよく先生に注意されます。
同じじゃんって思うのですがね。。。。
by みーこ (2012-01-11 17:36)
ロールスロイスでの送迎は感激物ですね。
by たいちさん (2012-01-11 19:29)
こういう旅行、一度はしてみたいなあ。
ゆっくりと安心して任せられる、って旅では重要ですものね。
ロールスロイスはやっぱり後席に乗るものなんですね。
by ナツパパ (2012-01-11 20:05)
漢字は、あまり違和感ないです。ここなら筆談でかなりいけるかな?
漢字のハネとか止めとかにうるさいのは、きっと漢字というものを伝統として考え、受け継いでいくという考え方だと思います。実生活ではそれほど細かいところの違いは必要を感じませんから。書き順に関しては、書き順通りに書いた方が美しく書けますが。
by HIROMI (2012-01-11 20:23)
3月に香港出張の予定ですが、物価が安くて食事もおいしいので仕事上で久々に楽しみなイベントです。
あちこち出歩くのも良いけれど、「設備の整ったホテルでのんびり」、年を重ねてくるとこれが一番です。ユーロ安のおかげでドイツでは最高グレードのホテルを渡り歩くことができ、特にベルリンでは、「もうここを動きたくない!」と思いました。旅の思い出の中で、宿の印象って凄く大事ですね。
by Bonheur (2012-01-11 21:07)
まさに、ロシアのクリスマスの夜にモスクワ宿泊されたんですね!
それにしても、「300ユーロ=一ヶ月の家賃」にビックリしました!!
ドイツの一般的な(?)家はそんなにお手頃家賃なんですか?
とある街では、シェアして使う学生アパートでその価格です。
by Tytto (2012-01-12 05:13)
リッチなホテル~ あまり考えたことないわね~
やはり滞在型の旅行なんですね。
by mimimomo (2012-01-12 05:46)
お疲れ様でした。亀ゼリーはいかがでしたか?
出てくる場所場所が、自分の知っているところだと、面白いな。
さすがにペニンシュラは泊まったことはないですが(笑
まあ、英語にしろ、母国語以外は
通じればいいと考えるのは一理ありますね。
香港の場合は、英語が喋れるといい仕事、給料が得られるという
現実があるので、みんな何かしらの英語が喋れるのも確かです。
by 李 萬中 (2012-01-12 17:00)
ロールスロイスの中身を見せていただきありがとうございます。私は、まずはベンツから順番に乗ってみたいと思っています(笑)。
モスクワと香港ステイ。本当に逆だとよかったのにと思いました。
by hideyuki2007y (2012-01-12 22:55)
自分もロールスの車内で靴を脱ぐであります。( ̄∇ ̄)
あかえびの書く漢字はミミズがのたうったような字なので、人には見せられません。(;´Д`)
by あかえび (2012-01-13 19:03)
サンパウロ?サンフランシスコ?
このお誕生日プレゼントのアイデア、素敵ですね~
楽しんでくださってよかったですね~♪すっごくゴージャス!
by rinochi (2012-01-15 08:32)
のちに香港や漢字圏の国に旅するかもしれないめぎちゃんの教え子たちが、読めるわ、このニュアンスは分かるわ、と日本語の授業やめぎちゃんを思い出す場面が想像できるわね。
by もんとれ (2012-02-13 04:46)