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学生さんの新しい住まい [うちのドイツ人のDIY]

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うちに春から夏のはじめにかけてホームステイしていた学生さんは、その後休暇で留守の学生の部屋を又借りしながら部屋探しを続け、ようやく予算と場所と間取りの気に入った物件を見つけてお引っ越し。ちょっと訪ねてみましょ♪ 

エレベーター無しの7階まで、えっちらおっちらのぼると・・・
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朝顔がまだ咲いてました♪
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あまり知られていないことだが(とは言えめぎはもう何度かブログに書いたことだが)、普通、ドイツの借家物件にはキッチンがついていない(ええっなんで!?と思った方は、記事最後の説明をどうぞ)。キッチンがついているとしたら、それは外国人が入居することを想定した物件で、数は少ないし、割高=留学生には高すぎて借りられない。机やランプ、本棚などに加え、キッチンを買い揃えなくちゃ。さて、どうするか。

この部屋の元住人は就職して外国へ行っちゃうのでお金は欲しいし家財道具はいらないしということで、学生さんはその人からキッチンや主な家具など安価で購入し、そのままの状態で譲り受けた。つまり、このシステムキッチンは今や彼女の所有物。いくらで譲り受けたのか聞かなかったけど、学生の売買だから100~200ユーロとかじゃないかしら?こんな立派なキッチンですよ~冷蔵庫も洗濯機もオーブンもついててよかったね。
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お部屋も拝見・・・ベッドも棚も全部そのまま引き取ったらしい。
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あ、めぎとうちのドイツ人がいましたわ♪
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この日お邪魔したのは、玄関の鍵を取り替えるため。もう何人もここに住んだことがある古い住宅なのに、鍵はそのまま。うちのドイツ人が念のため鍵を替えようと言いだし、自分で取り付け。鍵ってこんな風になってるんですね~
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この古い鍵はこのままとっておいて、学生さんがいつかここを出るときに元に戻す。賃貸物件は、元通りにして解約するのがドイツ。自分で開けた穴なども元通り塞ぐ。この物件の場合は、前に借りていた人から元通りに直す作業を引き継ぐ形で契約しているから、学生さんは前の住人の分まで元通りにしなきゃならない。ものすごく大変な作業だけど、その代わり敷金が全て戻ってくる。礼金のシステムはドイツにはないし、ドイツの引越ってお金はあんまりかからない。ただ、膨大な時間と労力がかかるだけ。
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ドイツでは普通、引越祝いにパンと塩をプレゼントする。パンと塩は伝統的に富と繁栄の象徴だったので。最近はお花など持っていくことが多いけど、うちからは新しい鍵をお祝い代わりに。そういえばめぎが昔引っ越ししたとき、こちらで知り合った韓国人の友人が洗濯洗剤を持ってきた。韓国では「火消し」の意味で、引っ越すと洗濯洗剤を送る風習があるんですって。

屋根裏部屋ってステキ~
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ドイツで部屋を借りる・・・それも、大学寮や下宿ではなくて、普通のドイツ人のように部屋を借りる・・・それは2年契約をするということ・・・それは、少なくとも2年はここに住むと決心して契約書にサインすること。途中で出ていく場合は自分の契約をそのまま引き継いでくれる人を捜さなければならない。外国人にとって、それも定収入のない私費留学生にとって、そのハードルはかなり高い。まして、システムキッチン買い取ってしまって、もし日本へ帰国するとしたらキッチンを処分しなくては。どれほどの大きな決断だったか、想像していただけます?そういう大きな決心をして大きな一歩を踏み出した学生さんに、めぎは心から拍手を送りたい。

こんな広々見渡せる景色があったら、なんとか頑張れそうね♪
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彼女の人生はまだまだこれから。住まいを整えるのはその第一歩。いい部屋が見つかってよかったね。


♪ ドイツのキッチン無し賃貸事情をご説明 ♪

ドイツ人にとってシステムキッチンは、他の家具と同様、個人の持ち物。うちのドイツ人のキッチンを見て分かるように、こちらの人にとってキッチンは自分の趣味で作ったり作らせたりなどして揃えるもの。だから、普通借家を見に行くと、台所には工事中かと思うようながらんとした何もない真っ白な空間に水道管や電気コンロのための電線等がむき出しになっているだけ。ちなみに天井からも電気を取り付けるための電線がべろんとぶら下がっていたりして、予め備え付けてあるのはトイレと洗面台とバスタブまたはシャワーのみ。床も張っていないことさえある。そこに自分のキッチンを取り付け、自分の趣味で壁に色を塗り、自分で電気を取り付け、自分で床を張ったりカーペットを買って敷いたりし、自分の家具と合うような好みの空間に仕立てていく。つまり、普通の家具を据え付ける前にすることがたくさんある。それがドイツの引越。

これはめぎが以前引越したときの様子。中古で400ユーロで買い取ったシステムキッチン(大きな冷凍冷蔵庫、オーブン、食器洗浄機つき)をこのように設置していき、裸電球もその後ちゃんとした電気に付け替えた。
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これはうちのドイツ人が廊下に自分で床を張っているところ。この床はIKEAで買ったもの。廊下が微妙に歪んだ四角形をしているので、パーツをただ並べるというわけにはいかず、斜めに切って組み合わせ。
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借家の契約書には、借りるときの元の状態がハッキリと記されている。その通りに戻せば敷金が全額戻ってくるので、たいていのドイツ人は全部自分で元通りにする。引越は、まず新しい部屋の壁に自分好みの色を塗ったり電気を取り付けたりしたあとそこへ荷物を運び入れ、もといた部屋を綺麗に元通りに戻し、それから新しい部屋のキッチンや家具などの取り付けが始まり・・・と、マトモに住めるようになるのに何日も。ドイツの引越は本当に手間と労力がかかる。もちろん、後始末やキッチン取り付けを業者に頼むことも可能だが、たいていのドイツ人は自分で行い、または友達に頼んでいる。この作業に関してはお互い様なので、特に謝礼なども支払わないことが多い。

めぎ家も引っ越ししたいと考え始めてもう6年近く。だって、引っ越すこと考えただけで億劫になるんですもの・・・
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母ちゃん

学生さんのお部屋、素敵な眺めですね~。これなら7階まで階段を使っても納得出来そうです。私には無理ですが・・・。それにご自分でいろんな修理をするのは大変だけど、ドイツ人さんがいて下さったら心強いですよね(^^)

ドイツの賃貸情報とっても面白かったです。そう言えば私は経験が無いけど、昔団地とかはお風呂は自分で取り付け、引っ越す時は風呂釜を取り外すと聞いたことがあります。
by 母ちゃん (2009-10-02 05:44) 

manamana

日本のウイークリーマンションで、
布団も洗剤もトイレットペーパーも何でもついている
なんて、考えられませんね。
by manamana (2009-10-02 07:06) 

YAP

引越しや住居事情もお国柄というか、その国ならではの事情があるんですね。
各国の引っ越し祝いのお話もおもしろかったです。
by YAP (2009-10-02 08:11) 

アヨアン・イゴカー

このような記事は、文化の違い、考え方の違いが分かって大変興味深いです。より独立的なのがドイツで、依存的なのが日本のようにも感じます。
by アヨアン・イゴカー (2009-10-02 08:12) 

Krause

ドイツの引っ越し事情、とても興味深いです。学生さんの新しい住まい、7階まで上がるのは大変ですが。屋根裏部屋は楽しそうですね!
by Krause (2009-10-02 08:19) 

mimimomo

これはドイツ独特?それともコンチネンタルのほうはそうなのかしら?
イギリスは《アメリカも)ファニッシュトゥルームを借りることが多いですよね~外国人だけでなく、短期だったらその国の人も。
今日本では何メートル以上《5階建て以上?》はエレベータの設置が義務付けられていたような・・・
高い所に大きな家具を運び込むのは大変ですね~階段ですものね~
by mimimomo (2009-10-02 08:35) 

夢空

ドイツの賃貸事情~所変われば・・・ですね。
大変、興味深く(^^)v
次女が、引っ越し終えたところで、日本でも、所によりそれぞれ違う
ということもわかりました。
長女の引っ越しの際には、ピッカピッカにしましたので、大家さんも不動産会社の方もびっくりされていました。みんな、割とそのまま出て行かれるそうです。

by 夢空 (2009-10-02 08:49) 

hatsu

斜めにさしこんでくる光、
屋根裏部屋ってステキですね。
文化や習慣の違う国で生活するって、
すごいことだと思います。
学生さんとめぎさんに、
心から拍手を送らせてくださーい♡
by hatsu (2009-10-02 10:02) 

たいちさん

ドイツの引越し事情は、大変なんですね。これがお国柄(習慣)なんですね。私のスペインに住んでいる友人も、エレベーターなしの7階に住んでいます。ヨーロッパでは多いらしいですね。
学生さん、気に入った部屋が見つかり良かったですね。
by たいちさん (2009-10-02 12:00) 

Bonheur

私は丁度7Fに住んでいますが、エレベーターなしの生活は考えられないです。ドイツには、ある一定階層以上の建物にはエレベーターをつけなくてはいけないとかいう法規はないのでしょうか?(日本では、6F以上の建物には設置しなくてはいけない義務があります。福祉・安全の観点からの規定のようです。条例レベルでは5F以上というのも多い)

ドイツで「住む」ことは本当に大変なのですね!
ドイツ人さんのような頼れる方がお友達でないと、ドイツに住むのは困難ですね・・・


by Bonheur (2009-10-02 12:02) 

ぽりぽり

ドイツ賃貸事情を教えてもらうと、日本のそれは、案外合理的な仕組みかも?だいたい何でもついているし、何時でも解約できるし。。
キッチンがどれだけドイツの生活に特別なものか判りますねぇ。屋根裏部屋の木製サッシがいいですね。
by ぽりぽり (2009-10-02 12:41) 

ひろころ

かつて、友人がチェコに留学していた際、おうちにお邪魔した事がありますが
確か6Fで階段無しだったと思います(^^;) 欧州ではよくある事なんでしょうね。
キッチン無しってのは聞かなかったからドイツ特有の風習なのでしょうか。
めぎさんの解説で、学生さんの心情が察せられました。
人生の大きな決断、きっといつか道が開けることでしょう☆
それにしても、素敵な眺めの、いいお部屋ですね~!

by ひろころ (2009-10-02 15:05) 

ゆっきぃ

7Fで階段!!
お引越の荷物を上げるの、大変だったのでは;;;
大工さんのように色々出来なくては住むこともできないんですね。
学生さんの決意、なんだか心にガツンと来ました!
日本からエールを送りたいと思います。
by ゆっきぃ (2009-10-02 15:22) 

Tytto

自分好みの住処を作れるってステキ☆
パン&塩はとある国でも伝統的な引っ越し祝いです。
ヨーロッパ共通なのかなぁ?
学生の売買でも、コレ全部で100~200ユーロだったら激安!!
ココから出る時にエレベーター無しでキッチンを運び出すコトはあんまり考えないでおきましょうかね。。。
実は私も7Fです。で、最近は階段生活しております。
賃貸住宅はとある国では、1年契約が一般的かも。
途中で引っ越す場合には1ヶ月分の家賃をペナルティーとして支払います。
携帯電話の契約ってどうですか?
とある国では外人が契約する場合には保証人をつけるか、
400ユーロ程度のデポジットを支払います。
2年使ったら戻って来るから、2年以上の契約が基本ってことですね。
by Tytto (2009-10-02 15:47) 

香草

キッチンは自前とは聞いていたけれど…
そのほかにもいろいろ手がかかるんですね(@_@;)
学生さんにはぜひ生活を楽しんでほしいです♪

ドイツの方が器用にいろいろとこなされる訳が納得できました。
by 香草 (2009-10-02 17:09) 

wakatate

エレベーター無しの7階なんて、日本では考えられない
ですね、若い人には良い運動になりますね。
この玄関鍵は、珍しい形ですね、初めて見ましたよ、
片がわレバーハンドルに片方握り玉ですものね。
鍵も片方は棒鍵で、片方はシリンダー鍵ほんとに珍しいですね、
 
この見晴らしは、最高ですね。
by wakatate (2009-10-02 17:35) 

甘党大王

なんてラッキーな学生さんなんでしょうね!(^^)!
コレからもイイ事イッパイあるのかな~☆
by 甘党大王 (2009-10-02 18:23) 

rino

学生さん、めぎご夫妻がお友達で心強いですね。
外国にひとりで住むという決心、それは想像できないくらい大変なことなんでしょうね。
うちのデュッセルの家もトイレの便器以外何もなかったそうですが、新品又は中古ですべてを買い揃え、でもやはり取り付けや設置や組み立ては業者に依頼したそうです。
ドイツの引越しってすごく労力と時間がかかるんですね~びっくりしました。
by rino (2009-10-02 18:54) 

どらっち

我が家は、キッチン/家電付きが最低条件で探しました。
そこまで揃える資金がない・・・(T_T)
こちらもキッチン持ってのお引っ越しです。たいへんだなぁと
思いながら、アパートのお引っ越しの様子を見ています。
アメリカのアパートは、キッチン/家電はついてるのが普通です。
日本は、そのちょうど間ですね(^^)
by どらっち (2009-10-02 19:05) 

マリエ

やっぱり自立してるんですね、なにもかも自分で・・・・日本の学生さんとはちょっと違いますね。(^_^;)
しかし、大変なことですよね、引っ越ししたくても簡単にはできないですね。だけど、こういうのも楽しんでしまえば面白そう~d(^_^o) ネッ
by マリエ (2009-10-02 19:15) 

ナツパパ

日本人学校の先生でミュンヘンにいた義弟が、まったく同じでした。
アパートを借りたとき、前住者の使っていたキッチンを譲り受けたものの、
帰国の時は次に引き受けてくれる人が見つからず...
結局自分で全部壊して処分したそうです。
それを聞くと大変だなあと思いますが、原状回復、はいい制度だと思います。
by ナツパパ (2009-10-02 20:53) 

いとお

素敵なお部屋(^^)
そっかぁある意味新たな旅立ち。
がんばってほしいですねぇ~
ドイツのキッチン事情!
そうだったんですねぇ~!!
by いとお (2009-10-02 22:11) 

あっち

ドイツ在住の叔母が、文句ばかり言ってた前の家からなかなか引っ越さなかったのってどうして!?と不思議に思ってたのですが、そんな事情もあったのかも~と今頃わかりました。勉強になります。
by あっち (2009-10-02 22:55) 

やよい

ドイツで部屋を借りるのは大変な事ですね。
by やよい (2009-10-03 00:42) 

めぎ

>みなさま
ドイツの賃貸の話にコメントとniceをありがとうございました。
常々感じることですが、人間が生きていく上で必要な衣食住に順位をつけると、日本人の多くは第一に「食」が来るのでは、と思うのですけど、いかがでしょうか。例えば、海外旅行などで最も困るのは和食が食べられないことだと思います。ドイツ人にとって最も大切なのは、ダントツに「住」です。衣服も食事もハッキリ言って全く重要じゃないです。旅行先で最も嫌なのは自分のベッドじゃないことですし。
だから、賃貸住宅に対する考え方もドイツ人と日本人とでは根本から違います。日本では、賃貸住宅に手を入れるなんて考えられませんし、賃貸は便利で楽だからこその賃貸であって、まあまあの住み心地で妥協して済ますものでしょう。気に入らなかったら引っ越せばいいし、お金を払ってクリーニングしてもらえばいいわけです。
ドイツ人にとっては、賃貸といえども自分の住処。自分にとって住みやすく心地よいように徹底的に手を入れます。もちろん大家の了承が要りますが、壁をぶち抜くような工事をすることさえあります。(さすがに壁をぶち抜いた場合はどこまで元通りにするかも含め事前に大家と話し合う必要がありますが。)自分が快適に過ごすためには、絵を掛けたり棚を取り付けたり新しくコンセントを引いたりするのにドリルで穴を開けるのが当然です。そして、ドイツ人はあとでその穴を塞ぐ術をきちんと知っているし、そのためのグッズも売られているのです。
そういう考え方からキッチンを見ると、自分が料理する場所がもともと備え付けだなんて、受け入れられません。キッチンは自分の背の高さにあった高さじゃなきゃいけないし、自分の美学にあったデザインじゃなきゃいけないし、自分が使いやすい配置じゃなきゃならないのです。それは、賃貸といえども決して譲れないこだわりです。
でもそれは、短期滞在の外国人にとっては非常に面倒な仕組みですね。ですから、外国人用の住宅があったり、同じ国の人から代々譲り受け継がれていく部屋があったりします。日本からの駐在の大多数の方々はそういう部屋を借りています。学生のためにはもちろん学生寮があります。一年程度の留学生は、当然学生寮に入ります。
この学生さんの場合は、期間を限った留学ではなく、今後何年滞在するか全く分からない、もしかしたらずっといるかも知れない、でもずっといると決めるほどはまだ踏ん切りがつかない、といった感じで、家具付きの学生寮や学生とのアパートシェアの部屋を探すか、自分で借りるか、相当迷いがあったことでしょう。家具付きの部屋に入るのは簡単ですが、それはいつまでたっても借り物の生活ですから、そろそろ一人前になりたいと思ったのかも知れません。
ドイツは外国人に非常に温かい国で、外国人だからという理由のデポジットは全くありません。ナチスドイツの反省から、そんな差別をしては絶対にいけないことになってます。賃貸も、携帯電話を含めた様々な契約も、全てドイツ人と同じです。外国人として公に制約を受けるのは、選挙権くらいでしょうか。まあ、もちろん、めぎの知らないことがあるのかも知れないけれど、少なくともめぎは、うちのドイツ人と知り合う以前から選挙権以外全く差別されておりません。
by めぎ (2009-10-03 04:38) 

めぎ

>みなさま
そうそう、エレベーターに関しては、次の記事に説明を入れましたのでそちらをお読み下さいね。
それから、鍵についてですが、ドイツの住宅のドアは概ねこういう鍵のようですよ。この形状の鍵がホームセンターにどっさり売られてますから。ドアノブの握り玉の方は外側でまわらず、内側のレバーハンドルだけが鍵と連動してます。つまり、ドイツの鍵はオートロックです。
by めぎ (2009-10-03 04:53) 

Tytto

「差別」と言う表現が適当かはわかりませんが、
留学生は保険証や国からの助成金をもらえなかったり、
失業保険を貰える条件が在留許可証の種類によって違ったりします。
でも、当たり前と言えば当たり前。
とある国人は一生かけて相当額の税金を支払っています。
それが、いきなりやって来た「外人」に
気軽に支援は出来ないですよね。
国民と同等に授業料が免除されているだけでもスゴいと思います。
つい最近までとある国からドイツに留学していたニッポン人友達は、
「とある国の方が自分には合っている。」って言っていました。
良い悪いの問題ではなくて、
それぞれお国柄や街柄があるからそう感じるんですよね。
ちなみに、私はとある国での選挙権は持っています。
長く生活されているのに、選挙権に制約があるのは意外ですね。
by Tytto (2009-10-03 09:11) 

Bonheur

私にとっても一番大切なのが「住」です。。というか、日本人の多くの人にとって、「住む」ことが一番大事なのでは、と思いますよ。

そもそも海外では美味しい和食を期待しないですし。海外の方も母国の食事を日本には期待してないと思います。また、そのことと「食」の優先順位とは別問題と思います。 それが本当に気になるなら、これだけ多くの人が海外旅行に出るというのはあり得ないと思います。

昔からの日本家屋は基本的に木造建築なので、100年以上の古い建物を内側だけ改築して上手く住むようにする、という欧州的な考えがあまりなく、古くなれば建物を建て替えますよね。
なので、建物の新しさに資産価値が生まれ、古いものに手を加えてそれを戻して、という習慣のある欧州とは違いが発生するのではないかと思います。

日本人は、衣食住すべてにおいて、良いところを取り入れようという意欲が他の国の方より旺盛なんだと思います。きっと色々敏感で気がつくのだと思います。
by Bonheur (2009-10-03 11:40) 

take

ドイツの引越しは大変なんですねぇ。
荷物まとめるだけでも億劫になる私だと、一度住んだら動けなくなりそうだわ…。
by take (2009-10-03 12:28) 

くりっぴ

学生さんがこんな立派なおうちにすめるなんて、素敵です。
オール電化ですか?
by くりっぴ (2009-10-03 14:30) 

Jalana

ドイツの住宅事情がよくわかりました。
手間がかかるだけに引っ越すときは名残惜しいでしょうね。
by Jalana (2009-10-03 15:01) 

rino

ドイツ人が「住」に関して、すごくこだわりがあるっていうのはかねがね感じておりました。数少ないですが、私がお邪魔したことのある家や、チラと垣間見える住空間はどこの家も綺麗で(古くても)暮らしやすく、片付けられていて、機能的で、そして、ピカピカに磨き上げられていて・・。感心というより私の憧れになりました。「住」とはこうでありたい・・という私のお手本でもあります。自分はなかなか普段実践できずにおりますが・・(^^;)
先進国である日本ですが、平均的に考えてみると、「住」に関しては、もっと充実していても良いような気がします。
「住」を見ると、ドイツ人は立派だなと思いますね。
by rino (2009-10-03 16:24) 

もんとれ

鍵の取り付けプレゼントは嬉しかったろうなぁ。自分も留学中、最後の部屋は先住の人から家財道具一式を格安で譲り受けましたが、あの国は収納や本棚等の大物は最初からついているパターンが多く、その部分は清水舞台の覚悟が少なくて済みましたし、自分が帰国売りするときも驚くほど簡単にさばけた幸運を思い出します。この学生さんの覚悟がはかれます。ご縁あったこの居場所で、幸多かれと祈ります。
by もんとれ (2009-10-03 20:27) 

めぎ

>みなさま
住まいの話にさらなるコメント、ありがとうございました。
めぎは今ちょっと体調を崩してて、和食が非常に恋しく感じていたところなんで、なんといっても「食」が一番と思いましたけど、当然違う方もいらっしゃいますよね。自分の居場所を作るという意味で「住」はめぎにとっても非常に大事なもので、だからこそ異国で自分の住まいを結構拘って作り上げてきましたけれど、正直なところ、賃貸で床を自分で張ってキッチンを所有するのが当然と思えるほどのこだわりはないです・・・郷に入れば郷に従ってめぎもキッチン所有してますけどね。ホントいくら激安でも、システムキッチンを買い取るのはまさに清水舞台・・・そして、エレベーター無しの4階まで、めぎとうちのドイツ人だけで運び上げました。冷蔵庫だけ、同じアパートの男性に応援を頼みましたけど。取り付けは、うちのドイツ人が取り付けるというならどうぞって感じでお任せしましたけど、自分一人だったらお金払って業者にお任せしちゃいます。でも、ドイツって、女性でも自分で取り付けられる人が結構多いんですよね。すごいなあと感心してます。
しかし、こうして書いていても、つくづく日本って便利だなあと感じますね。ホント、ドイツ人ももう少し便利にすることを考えてもいいんじゃないかしら・・・これはこれで機能しているので変化を望まないみたいですけど。
そうそう、うちのドイツ人が将来日本で古民家を安く買って自分で修築して住むのが夢だという話を以前しましたけど、その話を聞く度に、それって全くもって無理だよなあと感じてます。だって、それが実現できるのがあと20年後だとしても、その頃日本の古民家がどれほど残っているのでしょう。めぎが東京で住んでいたところの近くに非常に古い崩れたような住宅があって、5年くらい前に行ったときにうちのドイツ人がすっかり恋していたんですが、3年前には取り壊されてました。今から20年後にも残っている日本の木造の古い民家なんて、文化財に指定されて手を出せないか、既に新しく建て直されているかのどちらかなんじゃないかしら。それは、梅雨や台風や地震、さらに地価や相続税などのためであって、我々にはどうしようもないことですけどね。しかも、海が見えるところ、なんて言われると、潮風や津波でもう無いかも・・・
この学生さんの住まいはオール電化かも知れません。うちはガスと電気です。
by めぎ (2009-10-04 02:53) 

tanpopo

めぎさん、お体大丈夫ですか? 無理なさらないで週末はゆっくりお過ごしくださいね。この住まいに関する2つの記事がとても興味深く感じていたので、遅いコメントになりましたが書かせていただきます。なんだか、うまく言葉にできないのですが…古い建物が残っていてなかなか立て替えられず、かつ、住む人が大幅に手を入れる余地のある賃貸形式だからこそ、自分でいろいろ作ったり修理したり、ひいてはドイツ人さんのような何でもできる方が育つのですね。環境が人を育て、人がまたその環境を保持していくのですよね。そういうことを無視して、住宅が素敵なのは「ドイツ人の性格のせい」だとか「国民性が違う」などという言葉でうっかりひとからげに言ってしまってはいけないな…と思いました。(考えてみれば当然のことなんですが。)ちなみに、うちは築70年ほどの賃貸一戸建てですが、ぼろぼろで埃だらけのまま住んでます。「住」に何のこだわりもない日本人です…。長文で失礼いたしました。
by tanpopo (2009-10-04 09:38) 

ゆゆ

もう少し早く言ってくれたら、
100年以上たっていて、税金も取られていなかった
ボロボロの我が家を譲ってあげたのに・・・・フフフ
by ゆゆ (2009-10-04 11:12) 

piano

ほぉ~!キッチンがないなんてびっくりです(@_@)
by piano (2009-10-04 14:24) 

春分

なるほど、アイスコーヒーがないと聞いたときくらいの衝撃ですね。
朝顔は、蕾の形が違うから何か違う種類ですね。ヨルガオに近い種か。
by 春分 (2009-10-04 22:42) 

めぎ

>みなさま
さらなるコメントありがとうございます。日本と非常に違う点、というより、常識とは思えないほどの違いですから、みなさま色々な思いがわくでしょうね。めぎも、初めてこのキッチン事情を知ったときには、アイスコーヒーどころではない衝撃を受けましたよ。通りでみんな素晴らしい大工道具を保有しているはずだわ、とようやく納得したものです。
ゆゆちゃん、うちのドイツ人は海の見える古民家を探してるのよ~お山じゃないの♪
by めぎ (2009-10-05 03:42)