ヴュルツブルク [ヴュルツブルク]
この街の名前は、ヴュルツブルク。

ここは、めぎの日本の恩師の一人が昔留学していた場所。

だからめぎは、ドイツといえばヴュルツブルク、とインプットされたくらいこの街の話をよく聞いた。

めぎが生まれる前にドイツに留学した先生の思い出話。一日研究した後、夏のいつまでも暮れない空を見ながら樽出しの生ビールをぐいっと一杯、というのがお決まりの締めくくり。飲みながらよく、いつか日本で教鞭をとる日が来るのだろうか、将来自分はどうなるんだろうか、と思いめぐらしていたそうだ。当時は一ドル360円だし、日本からの奨学金もたかが知れていたし、日本円の外国への持ち出しも制限されていたし、電話も非常に高く、飛行機も非常に高く、海外へ行くのはごく少数の限られた選ばれた人たちだったから、日本は今よりずっとずっと遠く、その不安な気持ちは今の私には計り知れない。今の私は外国人でありながらもドイツで選挙権以外の権利を全て得ることができたけど、当時の先生は住むところを見つけるのも大変。南ドイツで、カトリックじゃないと敷居をまたがせません、なんて言われたこともあったとか。きっとたくさんたくさん苦労なさったことだろう。
めぎもうちのドイツ人もそれぞれこの街には来たことがあったので、今回は観光は無し。街ではちょっと遅いお昼を市役所の地下のワインセラーで。

古い中世の土台を使って19世紀頃に新しく建てた感じ。


ちょっとクリスマスっぽい飾り付け。

あら、いろいろありますねえ♪

でも、ここでいただいたのは・・・

この地方のワイン。

味は、まあまあ。お昼には軽くレバー団子スープだけをいただきました。
食べ終わって外に出たら・・・

青空はどこへやら、すっかり曇っていた・・・

夕陽の沈むところを楽しみにしていたのに、残念。ホテルに戻って、ゆっくりくつろぐことにいたしましょ。
つづく。

ここは、めぎの日本の恩師の一人が昔留学していた場所。

だからめぎは、ドイツといえばヴュルツブルク、とインプットされたくらいこの街の話をよく聞いた。

めぎが生まれる前にドイツに留学した先生の思い出話。一日研究した後、夏のいつまでも暮れない空を見ながら樽出しの生ビールをぐいっと一杯、というのがお決まりの締めくくり。飲みながらよく、いつか日本で教鞭をとる日が来るのだろうか、将来自分はどうなるんだろうか、と思いめぐらしていたそうだ。当時は一ドル360円だし、日本からの奨学金もたかが知れていたし、日本円の外国への持ち出しも制限されていたし、電話も非常に高く、飛行機も非常に高く、海外へ行くのはごく少数の限られた選ばれた人たちだったから、日本は今よりずっとずっと遠く、その不安な気持ちは今の私には計り知れない。今の私は外国人でありながらもドイツで選挙権以外の権利を全て得ることができたけど、当時の先生は住むところを見つけるのも大変。南ドイツで、カトリックじゃないと敷居をまたがせません、なんて言われたこともあったとか。きっとたくさんたくさん苦労なさったことだろう。
めぎもうちのドイツ人もそれぞれこの街には来たことがあったので、今回は観光は無し。街ではちょっと遅いお昼を市役所の地下のワインセラーで。

古い中世の土台を使って19世紀頃に新しく建てた感じ。


ちょっとクリスマスっぽい飾り付け。

あら、いろいろありますねえ♪

でも、ここでいただいたのは・・・

この地方のワイン。

味は、まあまあ。お昼には軽くレバー団子スープだけをいただきました。
食べ終わって外に出たら・・・

青空はどこへやら、すっかり曇っていた・・・

夕陽の沈むところを楽しみにしていたのに、残念。ホテルに戻って、ゆっくりくつろぐことにいたしましょ。
つづく。
2008-11-22 02:00
nice!(49)
コメント(21)
バイエルンに入りましたね!私はこの街を通過しかしたことがないのですが、城があったりしてなかなか良さそうな街ですね。バーには、中国は貴州茅台酒もおいてあるのですね。
by Krause (2008-11-22 03:25)
美しくて静かな風景ですね。
by pica (2008-11-22 04:05)
テラス席にもたくさんの人ですね。
ワインのグラス、形がかわいい♪
by Inatimy (2008-11-22 07:13)
ここの場所は懐かしいです!
ワインが美味しかったですね。
by のび太 (2008-11-22 08:15)
ゆったりとした田園風景と、新旧の町並み。素敵ですよね~。でも画像にあったワイングラスがドイツらしくって大好きです。
by 母ちゃん (2008-11-22 08:26)
今よりずっと世界は遠かったですもんね~。
兼高かおる世界の旅をみて憧れたものです(歳がばれる・・・)
いろいろなご苦労があったのですね。
by えらん (2008-11-22 10:02)
またお写真がどれも素敵ですね~
ヴュルツブルグ、8年ほど前に初めてドイツ(&初ヨーロッパ)へ行ったときに訪れた場所です。あの頃は、1DM=50円程度で、何もかも安かったです。フランケンワインも頂きました。その後、お決まりのロマンティック街道を電車で下り、ローテンブルグ、ミュンヘン、フュッセン、バーデンバーデン、ハイデルベルグを廻りました。ドイツに住みたい、と思っていた時期でした。
今のヴュルツブルグの街の様子を拝見できて、本当に嬉しいです。
by Bonheur (2008-11-22 10:03)
今でこそ海外へ飛ぶのはそんなに大変なことではなくなってきましたが、当時は一大決心が必要なことだったのでしょう。
違う言葉を話す人たちの中で、苦労されたんでしょうね。
by YAP (2008-11-22 10:54)
美しくて、ドイツらしい重厚感があって素敵ですねぇ。写真のクォリティーが上がって一段とすばらしい写真日記になっていますよぉ。
by ぽりぽり (2008-11-22 10:55)
義弟がミュンヘンの日本人学校に赴任していたことがあります。
そこに遊びに行ったことがあるのですが、南ドイツは風光明媚ですね。
ホントきれいな街が多いなあ、という印象を持ちました。
by ナツパパ (2008-11-22 12:08)
恩師の先生の思い出の地(ヴュルツブルク) そしてめぎさんの
思い出の地でご主人と一緒に誕生日がお祝いできるなんて
ロマンチックですね。
久しぶりにガイドブックをひっぱりだしてきて「 へぇ~ロマンチック街道の
出発点なんだぁ~!」と・・・ 行ってもいないのに 妙に懐かしがったりして
いる自分に驚いています。(笑)
めぎさんが400キロ掛けて訪ねてみたいという意味が分かりました。
本当に美しい所ですね。
お昼 市役所の地下で・・・とありますが 日本の所謂 役所では
ないのですよね。(昔 市役所だった所かな!?)
by ララアント (2008-11-22 12:38)
めぎさんがドイツと関わる原点とも言える街でのお誕生祝い、素敵ですね。
ヴュルツブルクは確かにツアーでは素通りが多いですね、残念です。
私もいつの日にか訪れる事が出来るといいなぁ・・・・・・
by やよい (2008-11-22 12:52)
ヴュルツブルクの街も綺麗で素晴らしいですね、
ワイングラスも素敵ですね、ワインの色も
何とも不思議な色をしていますね!
天気ばかりは、思うようにいきませんね。
by wakatate (2008-11-22 17:22)
琵琶湖畔にヴュルツブルク・ハウスというドイツレストランがあります。大津市とヴュルツブルクは姉妹都市なんですね。
by さとふみ (2008-11-22 18:42)
めぎさんの影響で今夜もドイツ料理を食べましたよ、ワインも注文してあるので来るのが楽しみ、ステキな思い出話ありがとうございます。恩師の留学時代さぞかし大変だったでしょうね。思いをはせ、写真を拝見しましたよ。
by チバップリン&マリエ (2008-11-22 19:51)
>みなさま
ヴュルツブルクの街の様子にコメントとniceをありがとうございました。
めぎがドイツ語を習い始めた頃に最初にお世話になった指導教授が、若い頃ヴュルツブルクに留学していました。その頃の思い出を、とっても懐かしそうに、嬉しそうに語っておられた先生の姿が今も目に浮かびます。その先生のおかげでめぎはドイツを愛するようになったとも言えるかも知れません。その先生にめぎは中世のドイツ語を習い、現代までのドイツ語の変遷を学びました。それとともに、ドイツ中世の文化も教わりました。そのおかげで今、様々な文化的言語的背景知識を持つことができ、ドイツ人とある程度互角に話をすることができます。非常に有り難く、感謝の気持ちでいっぱいです。
その先生にはまた、日本語の大切さも学びました。日本語や日本文学を疎かにしてドイツ語やドイツ文学が分かるわけがない、と厳しく言われたものです。今、しみじみ、その通りだなあと感じます。母国語がしっかりしていなければ、外国語はなかなかできるようにはなりません。母国語でしっかりものが考えられなければ、外国語で中身のある話などできません。
その先生はワインよりビールがお好きです。パンの代わりにビールを飲む、という典型的なドイツ人のような方です。ビールを飲んで上機嫌になっていたご様子が目に浮かびます。いつまでもお元気でいていただきたいと願っています。
by めぎ (2008-11-23 03:11)
ホントに、今ニッポンはとっても近く感じます。
携帯電話にもメールが送れるから、
今の気持ちを簡単にたくさんのヒトに伝えられる。
だから、簡単にスグに行けるような気がします。
実際は私にとってはそんなに簡単じゃないけど。。。
母国語の大切さ、共感です。
私はニッポンの事、実は何も知らないんだなぁ、
と実感する事多々です。
今ニッポンに行くと、
以前とは全く違った目線でいろいろなモノや事を見れて感じれるのは、
正直嬉しいです。だからもっとニッポンが好きになりました。
ちょっと話しは反れますが、
自国の事って知らない事がいっぱいあるのは
ニッポン人に限った事ではないんだなぁと思います。
とある国人、
とある国のドコでナニが買えるかわかってないヒト多いです。
冷蔵庫の電球とか、調理台のライトとか、
ドコで買えるか私はもう知っていますが、一応聞いてみたら、
3キロも離れた大型スーパーの名前を出しました。
『はぁ??』って大きな声を出してしまいましたよ。
本気でビックリです。
家から100mのところにデパートあるんですが、、、
近くにあるスーパーでも普通に売っていますが、、、
とにかく、
自分が直面した事の無い事はほとんど知らないみたいです。
例えば、電車の切符の買い方とかもです。
ドイツの方もそうなんでしょうか?
by Tytto (2008-11-23 03:41)
>日本語や日本文学を疎かにしてドイツ語やドイツ文学が分かるわけがない
然り。そして外に出たからこそ母国の輪郭や文化をより深層的に見つめられることも多々ありますね。
人は他人様の人生の道程をすべて受け取ることはできないけれど、たとえその片鱗でも受けるべくして受けとられた後進がいらしたこと、こうして言の葉に載せて語ってくれる方にお渡しできたことは、その恩師もお幸せな方だったと感じます。
by もんとれ (2008-11-23 03:55)
>みなさま
どこに住んでいても、どんなにアンテナを張っていても、どんなにいいお話を聞いても、どんなに感銘を受けても、どんなにやる気があっても、人間が一生でできることには限界がありますね。日々の生活でいっぱいいっぱいですから、それ以上のことをしようにもなかなか時間が・・・ということは私にもたくさんあります。
ドイツ人は基本的にケチなので、どこで何が安く買えるかに関しては非常にアンテナを張って生きている印象です。しかしながら、自分の生活に必要ないものに関してはどうでもいいので、どこで手に入るか知らないことも多々あるのではないかと思います。その代わり、日本と比べ、あふれんばかりの情報にアップアップしたり、ついて行けない気分を味わったり、流行があっという間に過ぎ去ったりすることも少ないです。
私には恩師が数人おりますが、せっかくお人柄に触れる機会がたくさんあり、おそば近くで非常に多くのことをお教えいただいたのに、ご期待くださった仕事に就かなかったことを大変申し訳なく思っています。場所も仕事内容も違うけれども、私のできる範囲で、私にできる形でそのご恩に少しでも報いることができたら、と願っています。
お二人がおっしゃるように、日本の外に出たおかげで日本をより深く知ることができる、という面はとてもありますね。私は特に、うちのドイツ人との生活の中で、如何に自分が日本人であるか思い知らされる瞬間を日々強いられています。また、私との生活を通して、うちのドイツ人もドイツという国をより深く理解できるようになった、と言っております。何かをよく知るには、別の媒体、別の視点が有意義に働くのでしょう。
by めぎ (2008-11-24 04:37)
市役所の地下にワインセラーがあるなんて、お洒落ですよね。
by たいちさん (2008-11-24 12:06)
>みなさま
昔は役所がワインの管理もしていたっていうことですね。
by めぎ (2008-11-26 06:02)