クラクフ(ドイツ語名はクラカウ) [ポーランド]
昨晩は友人夫婦の南仏とスペイン海岸での休暇の話を聞きながら、ワインを楽しくいっぱい飲んだめぎ♪ るるる~♪
彼らは典型的なドイツ人の休暇を過ごしてきた。一泊2人で40ユーロくらい(つまり一人当たり20ユーロ、ユース並みのお値段)の安宿に泊まり、寝袋持参でたまにテント生活も。同じ場所に1~2週間くらいは滞在し、持参した本など読みながらデッキチェアーの上でゆっくり。全部で3週間の休暇。大学生と高校生の子どもたちは、それぞれの友人と休暇を過ごし、休暇先から親の休暇先へ一週間ほど遊びに来たとか。大学生の娘はスペイン人の彼氏と彼の田舎から、高校生の息子はパリからの留学生と自転車でハンブルクからパリへ旅をし、そこから電車で南仏に来たらしい。ほんと、ヨーロッパって常にインターナショナルだなあ。
さて、昨日の王宮は、昼間に見るとこんな感じ。ほんと、いろんな時代の建築様式が継ぎ接ぎされている。

金ぴかのタマネギ。

それにしても、ああ、カトリック。

それもそのはず、ここは、このお方で有名。右の写真の方、わかります?

こちらの写真ならわかりやすいかしら。

前ローマ法王、ヨハネ・パウロ2世は、法王になる前、ここクラクフの司教だった。生まれもクラクフから50キロ程度の近郊の町だとか。町のあちこちで彼の写真が飾られていて、展覧会も開かれていたようだった。
でも、お土産やさんには・・・

イコンがいっぱい。ここらへんはロシアの影響か。

そんなクラクフのシンボル、聖マリア教会。

町のあちこちから見える。

旧市庁舎の時計台からも。

その聖マリア教会では、クラクフが13世紀頃モンゴルの急襲を受けた際、ラッパでその襲来を知らしめたのだが、それをHejnał(たぶん、ヘイナウと読むんじゃないかなあ・・・)という。そのラッパ奏者はモンゴル人に射殺され(50メートル以上もある高いところまで弓矢で射貫くなんて、モンゴル人はすごい技術だったのね・・・)、ラッパの音が途中で途切れた。そのことを偲んで14世紀からずっと、今も、塔の上の窓からトランペットで毎定時Hejnałが奏でられ、途中で途切れる。

それを撮る人々♪

こちらにその音色を撮ったビデオを見つけたので、ぜひ一度どうぞ。
中は豪華絢爛。


戦争でも、ナチス本部があったため爆撃されずに残ったのだとか。でも、普通、本部があると真っ先に爆撃されそうな気がするんだけど・・・・??残って本当によかったですねえ。

この祭壇は国宝で、15世紀のファイト・シュトース(Veit Stoß)の作品。ファイト・シュトースはポーランドではヴィオット・ストウオシ(Wit Stwosz)と呼ばれている。ドイツのネッカー川沿いの村で生まれ、ニュルンベルクで亡くなった彼は、1477年から1496年までクラクフで仕事していたそうだ。

ドイツやハプスブルクの影響を色濃く受け、モンゴルやロシアにも常に影響を受け続けたクラクフ。800年も前からずーっとずーっとインターナショナルな町。それを一本に束ねたのは、ずーっとずーっとカトリック。明日はそんな町の、現代の人々の様子を。
彼らは典型的なドイツ人の休暇を過ごしてきた。一泊2人で40ユーロくらい(つまり一人当たり20ユーロ、ユース並みのお値段)の安宿に泊まり、寝袋持参でたまにテント生活も。同じ場所に1~2週間くらいは滞在し、持参した本など読みながらデッキチェアーの上でゆっくり。全部で3週間の休暇。大学生と高校生の子どもたちは、それぞれの友人と休暇を過ごし、休暇先から親の休暇先へ一週間ほど遊びに来たとか。大学生の娘はスペイン人の彼氏と彼の田舎から、高校生の息子はパリからの留学生と自転車でハンブルクからパリへ旅をし、そこから電車で南仏に来たらしい。ほんと、ヨーロッパって常にインターナショナルだなあ。
さて、昨日の王宮は、昼間に見るとこんな感じ。ほんと、いろんな時代の建築様式が継ぎ接ぎされている。

金ぴかのタマネギ。

それにしても、ああ、カトリック。

それもそのはず、ここは、このお方で有名。右の写真の方、わかります?

こちらの写真ならわかりやすいかしら。

前ローマ法王、ヨハネ・パウロ2世は、法王になる前、ここクラクフの司教だった。生まれもクラクフから50キロ程度の近郊の町だとか。町のあちこちで彼の写真が飾られていて、展覧会も開かれていたようだった。
でも、お土産やさんには・・・

イコンがいっぱい。ここらへんはロシアの影響か。

そんなクラクフのシンボル、聖マリア教会。

町のあちこちから見える。

旧市庁舎の時計台からも。

その聖マリア教会では、クラクフが13世紀頃モンゴルの急襲を受けた際、ラッパでその襲来を知らしめたのだが、それをHejnał(たぶん、ヘイナウと読むんじゃないかなあ・・・)という。そのラッパ奏者はモンゴル人に射殺され(50メートル以上もある高いところまで弓矢で射貫くなんて、モンゴル人はすごい技術だったのね・・・)、ラッパの音が途中で途切れた。そのことを偲んで14世紀からずっと、今も、塔の上の窓からトランペットで毎定時Hejnałが奏でられ、途中で途切れる。

それを撮る人々♪

こちらにその音色を撮ったビデオを見つけたので、ぜひ一度どうぞ。
中は豪華絢爛。


戦争でも、ナチス本部があったため爆撃されずに残ったのだとか。でも、普通、本部があると真っ先に爆撃されそうな気がするんだけど・・・・??残って本当によかったですねえ。

この祭壇は国宝で、15世紀のファイト・シュトース(Veit Stoß)の作品。ファイト・シュトースはポーランドではヴィオット・ストウオシ(Wit Stwosz)と呼ばれている。ドイツのネッカー川沿いの村で生まれ、ニュルンベルクで亡くなった彼は、1477年から1496年までクラクフで仕事していたそうだ。

ドイツやハプスブルクの影響を色濃く受け、モンゴルやロシアにも常に影響を受け続けたクラクフ。800年も前からずーっとずーっとインターナショナルな町。それを一本に束ねたのは、ずーっとずーっとカトリック。明日はそんな町の、現代の人々の様子を。
2008-08-25 02:00
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コメント(35)
1週間の大型夏休み、
海外旅行先で知り合ったオランダ人から、
3泊した宿の最終日に、
あなたは、もう帰るのかと言われて、
ショックだった若かりし日を想い出します。
by manamana (2008-08-25 06:22)
お友達ご夫婦の3週間の休暇話、本当に羨ましいです・・・♪
クラクフの街、美しいですね~。ラッパを撮る観光客の多いこと・・・!みんなカメラを持ち見上げてるのが面白いです!
聖マリア教会の内部、ゴージャスですね。ステンドグラスもうっとりするくらい美しいです・・・☆
by Mimosa (2008-08-25 07:15)
継ぎ接ぎされた王宮は、なんだか子供がブロックを組み合わせて作ったような、そんな寄せ集め感がありますね。
by YAP (2008-08-25 08:11)
ドイツで長期休暇で旅行する場合、犬は連れていくので問題ないと思いますが、その間の「芝刈り」「花へ水をやる」「長期不在の場合の泥棒よけ」などはどうするのでしょうか。拙宅の場合、それが問題で長期に家を空けられないのです(冬ならOKです)。
by Krause (2008-08-25 09:01)
立派な教会、特にステンドグラスはすてきです。
ヨーロッパの人たちの長い休暇の過ごし方は、桁が違いますね。
by やよい (2008-08-25 09:26)
襲撃を知らせた音にしては物悲しい音色ですね。
本当にプツッときれてしまうんですね・・・
聖マリア教会の内部はスゴク豪華ですね~
by miffy (2008-08-25 10:20)
街並みがとても絵になりますね。
ステンドグラスが圧巻ですね!
by フェイリン (2008-08-25 10:27)
想像していたよりもメロディアスな音色・・・
そして、本当に突然!途切れてしまうのですね。
教会のステンドグラスに圧倒されちゃいました。素敵♪
by nao (2008-08-25 10:41)
ご友人の休暇の話
ホントすごい素敵だなぁ~(^^)
襲撃のラッパの知らせ
それを撮る観光客。。。
なんとも平和でいいですね(^^)
by いとお (2008-08-25 11:00)
教会の外面も素晴らしいが、内面も豪華で素晴らしいですね。行ってみたい誘惑にかられますね。
by たいちさん (2008-08-25 11:23)
おあ~!煌びやかですね!
by てんとら (2008-08-25 12:50)
素敵な街ですねぇ。中世時期にタイムスリップしたような。。ステンドグラスは見たことない形式です。これは実物を見てみたい。。
by ぽりぽり (2008-08-25 12:55)
王宮はホントにツギハギな感じがしますね~(^^;)
日本にもありそうな建物ですね(^m^)
豪華絢爛な教会には(@@;)ですね~!
トランペットの動画見ました。
プチっと途切れるんですね。
どうせなら、最後まで演奏してあげた方が供養になるような
気がするけど・・・(^^;)
by のの (2008-08-25 13:35)
ヨーロッパの深い歴史を感じさせてくれますねー。
早くもーきちにも行かせたいとこです。
ドイツ人のバカンスの長さいいですね。
暑い夏は思い切ってどっと休む、そうすべきと思います。
確かにウチの猫たちも暑い間はずーっとほとんど
動かず寝てましたもんねー。休むべき期間なんですよね。
by くろた (2008-08-25 15:46)
めぎさんの写真・コメントで,いつもいろいろ勉強しています。
ありがとうございます。
そうか,前法王はそうだったなあ,と思いだし,向こうの教会はすごいなと感心してしまいます。
by mustitem (2008-08-25 16:32)
歴史を知ると街並みや建物、暮らしぶりなどの意味が分かってなるほどと頷けますね、それにしても教会の色がぜんぜん日本のお寺とは違いますね、ステンドグラスは凄い!前の法王様、懐かしかったです。
by チバップリン&マリエ (2008-08-25 17:21)
ラッパの話参考になりました。
映像を見ました。なるほど・・。
by のび太 (2008-08-25 17:24)
長い休暇の話ほんとに、羨ましいですね、
昔、ヨーロッパを旅行したとき、何処の国か忘れましたが、
夏休みは、みなさん、3週間位は普通に休むので、どこの家も留守
になるとか聞きましたが、中にはどこも行けない家は
中から鍵をかけて、静まりかえっているなんて
聞いたことありましたょ。
さすが王宮立派ですね、お土産屋さんも凄い人だかり
ですね。
by wakatate (2008-08-25 17:25)
空港名は、その方の名前がついてますよね。
あちこちにマリア様が壁に埋まってたり、ちょっとビックリしたり。
夫の学会について行ったので、学会出席中はいやでも一人観光なの
ですよ(^^;;
コペルニクスの大学の中庭は、雰囲気があってよかったですよ。
マンガ館にも行きました。ここにもたくさんの日本人がいるのだなー
と思いました。
by どらっち (2008-08-25 20:01)
日本だと定年後じゃないと無理そうな長い旅行ですね。
その時そのときで人生を大切に楽しんでいる感じがして
羨ましいです~。
定年後だと長期の旅行は体力的に厳しくなっちゃいそうですよね~^^;
by chercher (2008-08-25 20:50)
僕は、この街のことを、「シンドラーのリスト」で、初めて知りました。
昔からさまざまな困難のあった街なのに、とてもきれいな街ですね。
by Anchor (2008-08-25 21:04)
トランペットの演奏を撮影する人を撮るなんてめぎさんらしい。(w
ワイン三昧楽しそうですね。(*^_^*)
ヨーロピアンっておしゃれですね~~
by くりっぴ (2008-08-25 21:12)
ナチス本部の話ですが、戦争で勝ちが見えてくると
戦後処理のために重要施設は破壊しないようです。
日本でも横須賀海軍基地は爆撃を受けずに戦後そのまま
米海軍基地になりました。
by kaz777 (2008-08-25 21:31)
Hejnałのメロディがゆったりしていて美しいのが、意外でした。
「敵が来たぞ!」っていう逼迫した状況から、もっとテンポの速い
不安な感じの曲調なのかと思ったのですが。でも、現代と
当時とでは、音楽の感じ方や考え方も全然違うのでしょうね。
教会の内部があまりにも豪華で、びっしりと模様や装飾に埋めつく
されているのにびっくりです。物凄いですね……。
by tanpopo (2008-08-25 22:33)
お金をかけずに長い間のんびりまったりがホントのバカンスだわ。
日本人のは短気決戦の買い物ツアーみたいだもん。悲しい。
それにしても緻密な内装。ステキ。
牛さんの髄スープ、もったいないー(T_T)
by たろちぅ (2008-08-25 23:02)
ラッパを吹く人を撮る人の群れ。
笑っちゃいました。私もこういうの撮りたくなるのでお気持ちヒジョーに
わかります(笑)
それにしても絢爛豪華な教会ですね。ナチスのおかげとはいえ残ってよかった。
by えらん (2008-08-25 23:10)
私もドイツ人的バカンスが好きですね。料理も自分でできたら一番です。ヨハネ・パウロ2世はすばらしいパパ様でした。
by michael (2008-08-25 23:17)
クラクフにモンゴルが攻め込んだとは知りませんでした。
街並自体が世界遺産になっていたのでは。ステンドグラスが奇麗ですね。
ポーランドは、女子バレーボールで日本と戦いましたね。オリンピックを観ていると、ヨーロッパの国も沢山出場しているので楽しいです。
by hideyuki2007y (2008-08-26 00:48)
実は10年以上前に、バチカンでヨハネ・パウロ2世と握手したことが
あります。
偶然と幸運(?)により実現したわけですが・・・。
写真は大切にとってあります。
by Jalana (2008-08-26 00:53)
>みなさま
クラクフの話にコメントとniceをありがとうございました。
トランペットの音色、もの悲しくて美しいですよね。昼間に聞くのもよかったですが、夕闇で聞くと非常に風情がありました。
そうなんですか、本部はかえって攻撃されにくいのですね。なるほど、戦争責任問題など、色々証拠が必要ですものね。
この教会は隙間無く装飾で埋め尽くされていて、もちろん素晴らしく綺麗なんですが、圧倒的な威圧感さえありました。耳がぐわんぐわんしてきそうな感じです。彫刻ですから音はないのに。
ドイツ人の休暇の過ごし方、本当に時間を贅沢に使いますね。普通のサラリーマンの休暇は年間に5~6週間です。有給休暇が年間24~30日なのですが、連続12日間取ることが法律で決められているため、土日も入れると2週間以上の休暇になります。だいたい夏に2~3週間程度、クリスマスに1~2週間程度、あとはイースターや秋などに1~2週間とります。休んでばっかりですね。有給休暇は全部消化するのが当たり前なので、だれもが年間6週間休んでいるわけです。それでも国民生活も経済も回っているというと頃がすごいなーと感心します。
友人夫婦が泊まったところは共同キッチン付きで、ほぼ毎日料理していたそうですよ。と言っても、しっかり料理するのは一日一食で、それも一皿料理しか作りませんし、あとはパンにチーズにハムですから簡単です。ドイツ人は食に対するこだわりがあまりなく、旅行先で美味しいものを食べよう、という欲求もそれほどないようで(もちろん人によりますけど)、そこで何を食べたかという話はほとんど話題になりませんでした。
休暇中の芝生は、のび放題にしてしまいます。水遣りしないのでそんなにのびませんし。花への水遣りや犬や猫への餌やり、犬の散歩などは、多くの人が近所の友人に頼みます。まあ、犬は連れて行くことも多いですね。泥棒よけに関しては、そんなに気をつけているようには見えませんねえ。普通に鍵を閉め、窓のブラインドを下ろし、近所に休暇の予定を話しておく程度です。水遣りや餌やりのために鍵を近所の人に渡す場合も多いですから、その人が定期的に来ることが自然と泥棒よけになっているのかな。泥棒よけも兼ねて、一ヶ月間他人に部屋を貸すというパターンもあります。町内会がない割には、友人とのネットワークが強いのがドイツだという感じです。うちでは、うちの同じアパートに住む人に鍵を渡し、毎日水遣りに通ってもらいました。その人は洗濯機を持ってなくて、うちに週に一度洗濯しにきますから、まさに助け合いですね。
by めぎ (2008-08-26 03:03)
こんにちは!
休暇のとり方、文化の違いとは言え、羨ましいです。
1ヶ所に長期滞在の休暇を一度でも良いからとってみたいです^^!
by パトラ (2008-08-26 15:55)
途中で途切れるラッパの音、哀しいですね~。。。
自分がらっぱを吹く身としては何とも切ないです(ノ_-。)
王宮の接ぎ接ぎが、レゴみたい(^^*) 組合せが絶妙です♪
ミニチュアぽくてかわいいですね♡
by ひろころ (2008-08-26 19:25)
ラッパの音、聞きました。
物悲しいですね。
なんだか、ゆっくり旅行がしたくなってきました。(^^;;
by ケイクス (2008-08-27 00:26)
>みなさま
ラッパの音、聞いているとちょっと感傷的になりますよね。
めぎとしては、日本で一週間ずっと温泉に泊まったりしたいなあ、と常々思うんですが、高いですよね・・・
by めぎ (2008-08-27 04:03)
ポーランドの非写実的なイコンは時代によって2種類あります。
ひとつは、10世紀以前の正教優位の時代に描かれた古いもの。当時のポーランドはまだカトリックを受容しておらず、南の大モラヴィア王国を通じて、ビザンチン帝国と交流していました。
もうひとつは、16世紀の「対抗宗教改革」の時代に、プロテスタントに対するカトリックの巻き返し運動と神秘主義とが結びついて盛んに描かれたものやその様式(その前の宗教改革期はポーランド貴族の多くがカルヴァン派プロテスタントで、平民を中心にフス派プロテスタントもたくさんいた)。
いまクラクフのお土産屋で売られているイコンの様式は、17世紀の対抗宗教改革期のポーランドのカトリックのものです。
by ポマラインチャ (2008-08-27 15:05)