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夕方のアメッシュヴィル [アルザス]

アメッシュヴィルだけで3回分・・・しかも、これって、たった一日分。このあとどうしましょ。

まあ、なにはともあれ、一日の仕事が終わって、夕方6時過ぎ、今度は葡萄畑をぐるぐる回らずにまっすぐアメッシュヴィルへ。歩くと15分くらい。
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ドイツ文化とフランス文化の習合。融合より、習合って言葉があっている気がする。
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アメッシュヴィル・・・Ammerschwihrは、Amarici Villareという名前だったのが長い歴史の中で縮まったもの。Amariciというのは526年頃の西ゴート族(ゲルマン民族の一つ)の王様の名前で、この村のこの名前は従って「西ゴート族王アマリッヒの村」という意味。869年には歴史書にこの名前で登場している。そのことから、ここはゲルマン民族の地域だったことがハッキリ分かる。まあ、もっと昔、ローマ帝国時代にシーザーがゲルマン侵攻をしたときにも既に、アルザスはゲルマン民族の地域だったようだ。長い歴史の中で、1634年に三十年戦争でフランス領となったのを皮切りに、ドイツとフランスとの間で翻弄された歴史はみなさんご承知の通り。

フランスなのにドイツ。ドイツなのにフランス。そんな歴史を思い出さずにはいられない、ドイツ的でありながらフランス風でもある街並み。
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古い建物の名残も。
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さて、みなさまお待ちかね、ワインセラーへ。
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素朴で素敵♪
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中を覗くと・・・
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これは入るっきゃないでしょ♪
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メニューを見ながら色々試飲♪ ここのご主人とはドイツ語でおしゃべり。一緒に行った人の手が写っているが、その人はフランス語でおしゃべり。私と連れの人とは日本語でおしゃべり。なかなか楽しいひとときであった。
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気に入ったMuscat(ドイツ語でムスカート、フランス語ではミュスカ)を一本お買い上げ♪

まわりの他の村と比べると結構素朴だけど、なかなか可愛い町だった。
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そうこうしているうちにもう7時。そろそろ食事の時間。戻らなきゃ。
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明日は食後の散歩をご紹介。まだ一日目、終わってません・・・
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もんとれ

習合、同化・・日本語は深くていいね。
めぎちゃんんなら、ライン・フランク語とアレマン語(アルザス方言)、充分に聞き取れたかと。あたくしお手上げ。
変な意味でなく、この光景はドーデの「最後の授業」を彷彿とさせる。国語の教科書から消える(消される)ギリギリ前に触れられた学生時代でした。
by もんとれ (2008-07-11 04:15) 

Krause

ドイツ(ゲルマン)文化とフランス(ラテン)文化の融合した場所って、とても興味があります。是非、一度訪れてみたいと思っています。
by Krause (2008-07-11 04:33) 

tanpopo

西ゴート族の王さまにちなんだ名前!
長い長い歴史を感じさせる町ですね。
歴史や文化についての知識があると、町を歩いていても
いろいろなことが見えてきて、いっそう楽しめますね。
私は高校の世界史で勉強したこともすっかり忘れてしまい
ましたので、また勉強してみたいな…と思いました。
by tanpopo (2008-07-11 04:59) 

どらっち

フランスらしいフランス、ドイツらしいフランス、
フランスらしいドイツ、ドイツらしいドイツ。
どれも面白そうですね(^^)違いがわかるかは別として(笑)
by どらっち (2008-07-11 05:47) 

hatsu

習合、良い言葉ですね。
かわいい町並みにある、
素朴でかわいいワインセラー。
ドイツ語、フランス語、日本語のおしゃべり。
ステキですね♪
by hatsu (2008-07-11 06:09) 

Baldhead1010

東京出張よりフランス出張がいい^^
by Baldhead1010 (2008-07-11 06:18) 

bonheur

素朴だからこその魅力を感じます。


by bonheur (2008-07-11 06:27) 

manamana

味わいのあるすばらしい建物がいっぱいですね。
ほんと、ひとつひとつ、ゆっくり見てみたいものです。
by manamana (2008-07-11 06:32) 

ララアント

今日は 一日目の夕方ですね!
やはり 朝の画像は清々しさを感じました

ワインセラーのお店 年代を感じますが 可愛くて
「美味しい ワインしか置いてないよ!」というお店の志を
感じ取りました

ドイツ語あり フランス語あり 日本語ありのおしゃべり
きっと楽しいんでしょうね!

歴史を感じさせる町のようですが それぞれのお家が 可愛らしい
お花を飾り 素敵な町になっています

by ララアント (2008-07-11 07:37) 

てんとら

とっても濃厚な1日だったんですね^^
それにしても・・・・・行きたいなー!
本当に・・・行きたい!!!
by てんとら (2008-07-11 07:43) 

くっさん。

ヨーロッパって、看板やディスプレイが凝っていて、見飽きないですね。
お盆を持った狐(?)が、ちょっと怖いけど、面白いです(^^)
by くっさん。 (2008-07-11 08:05) 

YAP

魅力的な街はたっぷりと時間をかけて紹介してください。
こちらも楽しませていただいてますから。
犬(狼?狐?)がいい味を出しています。
by YAP (2008-07-11 08:11) 

夢空

2000円でドイツだけど、こんな場所には行けないので、
ゆっくりご紹介お願いします(^^)/
by 夢空 (2008-07-11 08:39) 

ひろころ

3ヶ国語で三様の会話が楽しめるなんてちょっといいですね(^^*)
当たり前のように数種の言葉を話せる欧州人に憧れます。
ドイツとフランス文化の融合地点、色々興味深いものがありそう☆
ゆーっくり、たくさん見せてくださいね(._.)φ
by ひろころ (2008-07-11 08:52) 

ゆっきぃ

多言語が飛び交う光景・・・想像しただけでも憧れます。
ワインセラーでお話してお買い物。
やっぱり時間の流れが違うなぁーって思ったり。
文化が混ざると街の景色は美しくなる気がする・・・。
ハーフの子供みたいな感じかなぁ。
by ゆっきぃ (2008-07-11 10:36) 

いとお

いい雰囲気のお店ですねぇ~(^^)
私も1日のことが
何日にもわたって記事にしてること
よくありますよ(^^;;
by いとお (2008-07-11 13:24) 

ケイクス

ヨーロッパって地続きだから、国境付近の
町や村って結構どっちの文化も混在してる
気がする。面白いですね(^^
歴史の爪痕などもあるしね。。
by ケイクス (2008-07-11 13:47) 

miffy

木組みの家や看板、ワイングラスもドイツ風ですね。
お盆を持った?それともお客さん?のきつねさんがいい感じです~

by miffy (2008-07-11 14:02) 

HAZUMI

う~ん、かわゆい町ですw、三角屋根、窓のお花籠、葡萄畑も広々ですね。

by HAZUMI (2008-07-11 14:06) 

まるまる

お家の壁の色に対して、飾られているお花の色が映えますね~。
すっごく素敵です。^^
by まるまる (2008-07-11 15:12) 

MOCOMOCO

魅力的な街ですね~^^
確かにドイツとフランスの文化が入り混じっている感じがします。
窓に飾られた花々が綺麗だな~♪
by MOCOMOCO (2008-07-11 16:19) 

nao

このワインセラー素敵!
写真を沢山、撮ったんですね~続きを楽しみにしています♪
by nao (2008-07-11 16:30) 

wakatate

ドイツとフランスの街ですか?
凄く、お洒落な可愛い街ですね、
窓に沢山の花を飾って、ロマンチック街道で見た
風景のようですね。
by wakatate (2008-07-11 17:31) 

みるう

可愛い町並みですね♪
歩くのも楽しそうです。
by みるう (2008-07-11 20:01) 

ぽりぽり

綺麗な街並み。。ワインセラーにぶらりと入れてしまう旅って素敵ですね。圧力計がついた赤いマシーンは何でしょうか?!
by ぽりぽり (2008-07-11 20:17) 

blume

どのお家もすっごく可愛いですね。(^^)
そして、お花があるっていうのがいいですね~。
by blume (2008-07-11 20:22) 

さすらう旅人

すごく興味が、惹かれるところです。

いつか??行ってみたいです。
by さすらう旅人 (2008-07-11 20:31) 

パトラ

家の建物の雰囲気がドイツ風にみえます。
町並みが綺麗ですね~!
いろんな言葉が自然に出るって日本では理解出来ませんね~!

by パトラ (2008-07-11 21:24) 

たろちぅ

「これは入るっきゃないでしょ」のお写真の動物はきつねさん?
もしかて剥製だったり(・_・)?
by たろちぅ (2008-07-11 22:21) 

めぎ

>みなさま
アメッシュヴィルの散歩に長々おつきあいいただきましてありがとうございました。
アルザス語を聞いていると、標準ドイツ語しかできない自分が残念に思えてきます。現地の言葉って、いいものですね。
ヨーロッパは狭い中にたくさんの国と民族がごちゃごちゃ入り混ざってますし、アルザスのような歴史はどこにでもあるんですが、アルザスはヨーロッパの二大大国フランスとドイツとの間で翻弄された地域ですから、その歴史はとにかく有名ですね。私も「最後の授業」を教科書で習った世代です。今は教科書に出てないんですね。
この地域の人はフランス化政策によってフランス語をいわば教え込まれたのであって、人々の多くはアレマン人(スイス・ドイツ系民族)で、アレマン語(アルザス語)を日常的に話します。ですから、ドーデの「最後の授業」のフランス語の先生は、フランス語がなかなか定着しなくてもどかしい想いをしただろうなあ、と推測します。その当時のこの地域の人々でフランス語を話せたのは、ほんの一部の教養ある上流階級の人々だけでしょう。でも、洗練されたフランス文化を信奉する人々にとって、当時の軍事役人的な北のプロイセン人のやり方は、非常に粗野で乱暴だったに違いありません。
アルザスの魅力をハーフに喩えたゆっきぃさんの考え方、素敵ですね。その通りだと感じました。ハーフの方々は自分たちのことをハーフではなくダブルと呼びますが、それは、半々の文化ではなくダブルに文化を背負っているという意味です。アルザスはまさしく、フランスとドイツが半々にあるのではなく、両方がきちんと存在し続けている、だからこそ美しく輝いているのだと感じます。でも、ダブルに文化を背負うのはとても大変なことです。その努力に拍手を送りたいですね。
お盆を持っているのは狐の剥製です。写真ではちょっと伝わりにくいですが、なかなか迫力ありましたよ。赤いマシーンはめぎにはよく分かりません。ワイン醸造に使うのかしら。でも、どうやって??どなたかご教授下さい。
by めぎ (2008-07-12 01:23) 

えらん

アルザスご旅行、いいですね。最後の授業は私も教科書で習ったクチです。
一度行ってみたいと思っているのです!素敵で素朴な村ですね。
数日ブログをさぼっています(^^;が、近々再開しまーす。
by えらん (2008-07-12 01:57) 

くろた

アメッシュヴィルと聞くとフランス語のスペルが
浮かびますが、ドイツ語だとこういうスペルなんですねー。
なんか不思議です。本場VIN BLANC飲みたいなー。
by くろた (2008-07-12 14:47) 

春分

ムスカ?ジジ?ジブリシリーズか。
by 春分 (2008-07-12 17:00) 

ゆゆ

歴史の講義を聴いて、キュリー婦人を思い出しました。
ポーランド語を話してはいけない時代を経験した女性ですよね。
琉球もそうなのかしら?
by ゆゆ (2008-07-12 18:41) 

mustitem

古い建物が見事に生きていますね。
by mustitem (2008-07-12 21:48) 

たいちさん

国境の街には、歴史を感じさせるものがあり、いいですね。
多言語が飛び交う様は、ロマンを感じます。
by たいちさん (2008-07-12 23:43) 

Christina

Muscat大好きです。
by Christina (2008-07-13 00:51) 

chercher

ワインセラーのキツネが可愛らしくみえたのですが、剥製なのですね!
素朴で可愛らしい街、行ってみたいです(*^^*)

by chercher (2008-07-13 15:51) 

めぎ

>みなさま
古い建物と、昔からあるインテリアと、現地のアルザス語と外側向けのフランス語とドイツ語・・・一言では言い尽くせない魅力があるところでした。
ゆゆちゃん、キュリー夫人の電気のそのエピソード、私も覚えてます。きっと、同じ本を読んだのかもね~
by めぎ (2008-07-14 04:34) 

とよっち

こんな街並み、残されていることが素敵なことですね。
by とよっち (2008-07-15 07:57) 

めぎ

>とよっちさま
なにしろこの辺は火山や地震がないですからねえ。戦争でも、こんな小さな村は爆撃しなかったのかも知れませんね。
by めぎ (2008-07-16 04:57) 

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